男性も楽しめる少女漫画!おすすめ8作品を紹介【完結作のみ】
漫画大国ニッポンには、数知れないほど面白い漫画がありますよね。
そして、それら漫画すべてが「男性向け」「女性向け」といった性別で分類されています。けれども実際は
- 女性だけど、男性向けの漫画好き!
という人もいると思いますし、反対に
- 男性だけど、女性向けの漫画好き
という人もいると思います。
ということで今回は、男性でも楽しんでもらえる少女漫画を厳選して紹介していきたいと思います。
宜しければ、漫画選びの参考にしてください。
1、ハラハラSFサスペンス『秘密ートップ・シークレットー』
最初に紹介するのがこちら、清水玲子さんの『秘密ートップ・シークレット』です。
これは絶対外さない自信があります。
この漫画の魅力を一言でいうと、そもそもの漫画設定で成功してるという点です。
舞台設定は2060年の近未来になります。
そこでは、科学技術の発展により、死者の脳から記憶を映像として再現できるようになっているんです。
そして再現された映像を元に未解決事件を調査する「科学警察研究所 法医第九研究室」通称「第九」を舞台に話が進んでいきます。
警察を舞台に繰り広げられる近未来SFサスペンスということで、ゾクゾクする内容になっていますし、続きが気になって思わず一気に読了してしまいます。
少女漫画というと、男女の恋愛に焦点を当てたものが多いですが、こちらの漫画は少し趣が異なりますね。
それゆえ、男性でも女性向けの漫画と意識することなく、手に取って読みやすいと思います。おすすめです。
2、意外に読まれていない!?『ごくせん』
次に紹介するのはこちら、森本梢子さんの『ごくせん』です。
『ごくせん』といえば、仲間由紀恵さんが主演されていたドラマの印象が非常に強い作品です。
なので、わざわざ原作の漫画を読んだことのある人は案外に少ないようなのですが、めちゃくちゃ面白いんですよ。
漫画好きの方には非常にお勧めですし、ドラマとは別物だと思います。
読んでいないなら、絶対損しています…!
森本さんの漫画の良い点は
純粋に笑える
ということです。とにかく面白いし、すごく元気になります。
絵柄もシンプルでわかりやすいので、男性も抵抗なく手に取ることができると思います。また、ドラマよりも恋愛要素があり(最初のドラマで赤西仁さんが演じた生徒とヤンクミの関係が絶妙で、終盤は恋の行方も気になる内容となっています)女性にも改めておすすめの漫画です。
個人的には、同じ森本梢子さんの『高台家の人々』という少女漫画もおすすめです。
こちらも電車で読むとうっかり声を出して笑ってしまうほどに面白い少女(ギャグ?)漫画になっています。
ぜひ機会がありましたら、手に取ってほしい作品です。
3、文句なしの面白さ『のだめカンタービレ』
次にお勧めするのは二宮和子さんの『のだめカンタービレ』です。
この漫画も以前、上野樹里さんと玉木宏さんが主演でドラマ化され、大ヒットした作品ですよね。
私はドラマになる前から漫画を読んでいたのですが、すごく好感を持てたのは
- ドラマの内容が漫画に非常に忠実
だったことでした。
個人的には終盤、少し失速してしまう気もするのですが、前半部の流れは他の少女漫画を寄せ付けないくらい神がかっている面白さだと個人的には思います。
特に、前半は笑いを超えられるのに必死!!!
内容を何も知らず、この漫画を読んで笑わない人っているのでしょうか…?
それから、ヒロインの秘められた途方もない才能。
それを「自分だけが知っている」男主人公が、彼女との出会いによって人生を変えて成功していくというプロットはむしろ青年漫画寄りなのではないかと個人的に思います。
『ごくせん』の森本梢子さんと漫画同様、男女関係なく笑えて元気の出る文句なしの少女漫画だと思います。
一読したことのない方は、ぜひぜひ手に取ってほしいです。
4、スケールが壮大!『ぼくの地球を守って』
次に紹介するのはこちら、日渡早紀さんの『ぼくの地球を守って』です
この漫画の魅力は一言でいうと、スケールがめっちゃでかいということです。
男と女がその辺で出会ってラブ♡といった話ではないんですよ。
日本に転生した異星人の前世
をもつ7人の男女が登場人物なんです。スケールでか過ぎでしょう。
私は生まれていないのですが、この時代は「前世」といったオカルト的な事象がブームだったのかもしれませんね。
(「美少女戦士セーラームーン」も設定としては近しいものがあります)。
全21巻と非常に読み応えのある作品なのですが、日本の少女漫画史に残る傑作だと思います。
ぜひ一度手に取ってみてほしい作品です。
5、ここに青春がある『はちみつとクローバー』
次に紹介するのはこちら、羽海野チカさんの『はちみつとクローバー』です。
大好きな漫画ですので語り始めるとキリがないのですが、魅力を一言で語ると、胸がキリキリするくらい登場人物全員の心が綺麗な点です。
もう、読んでて照れる///
こんな心の綺麗な大学生5人も集結することある!???
っていうくらい登場人物が皆、魅力的です。
羽海野チカさんの表現力は、現実から乖離したある種のユートピアを、1つの世界として漫画の中に形成してしまうほどに圧倒的なんですよね。
物語の中に、山田さんという女の子がでてくるんです。
彼女はずっと同じ男に片思いしているんです、もうフラれてるのに。その男に祭りの屋台で、兎のぬいぐるみをとってもらった山田さんがこちら。
や、や、や、山田さ…ま、ま、まさか
ァアァァァァァァァァァ!!!!!!うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!あああっあああああああああああ゛っあ゛!!!!!!!
もう1つ別のシーンを。
その片思いの男と一緒に花火見るシーンがあるのですが
そのたった一言が聞きたくて
髪を結って、キモノを選んで、大騒ぎして、着付けして、慣れない下駄をはいて。ドキドキして、他の誰の為でもなく
あなたのその一言のために
願いを込めて
ほんの少しでも少しでもあなたに心が
私に傾いてくれないかって…
どうして私は夢をみてしまうんだろう
繰り返し繰り返し
あきもせず
バカのひとつ覚えみたいに
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!や、や、や、山田ァアァァァァァァァァァ!!!!!!あああああああああああいいいいいいいいいかあああああいいいかあああいあいあいあいんんんんんんんんんnぬぬぬなぬたあああ!!!!!!!!!
こんな感じで思わず感情が高ぶり、文字化けしてしまう王道少女漫画であります。
登場人物の心理描写を深く深く掘り下げられて、美しく詩的な言葉と絵で麗らかに綴られており、じっくりと楽しめる作品というのが最大の魅力です。
恋愛以外でも考えさせられる台詞や話が多いので、男性でもハマる方には楽しんでいただける内容だと思います。お勧めです。
6、不吉な言葉を追うように『BANANA FISH』
次にお勧めするのは吉田秋生さんの『BANANA FISH』です。
この漫画の魅力は、少女漫画というカテゴリーに入れて良いのかというくらい ハードボイルドだということです。
舞台はNYで登場人物も横文字が多いです。
影のある孤独な美少年アッシュと、彼と共にギャングたちの抗争に巻き込まれる日本人英二の友情がメインストーリーとなっています。
ちなみにBANANAFISH(バナナフィッシュ)といえば、サリンジャーの短編集に「バナナフィッシュにうってつけの日」という小話がありますよね。
何だか忘れられない単語の組み合わせで、私自身もすごく記憶にある話なのですが、ここから由来しているのでしょうか。
少女漫画とは思えないほどに、死の匂いがする物語の顛末が気になる作品です。男性にもおすすめできます。
7、これぞ王道の少女漫画『花より男子』
次にお勧めするのは、こちら神尾葉子さんの『花より男子』です。
言わずもがなの少女漫画の金字塔です。
この漫画の魅力的な点は、とにかく恋愛漫画のツボをすべて詰め込んでいるという点です。
少女漫画のメルティングポット って感じ。
そもそも道明寺司とか花沢類とか牧野つくしっていうネーミングセンスが凄くないですか?
絶対、一度聞いたら忘れないでしょう。
しかも何がすごいってこの漫画、学園ものなのに学校が舞台になっているシーンほとんどないんですよ。
これはヒット漫画の法則だと思うんですが、高校生が主人公なのに学校という世界から軽々と飛び出していて、もう普通の高校生じゃないんですよね。
つまり、非日常感の演出が凄まじく巧い。
さらに登場人物たちのスペックが完全に高校生を超えているんですよね。
F4みたいな高校生、実際いたらヤバすぎですよ。
店の品物すぐに全部買い占めますからね、あいつら。電車乗るくらいの手軽さでヘリで飛んでくるし。電車の定期くらいの感覚でクレジットカード使いまくってますからね。
お金持ちの御曹司との恋愛。
ド貧民のシンデレラストーリー。
最高の男に挟まれる、究極の三角関係。
この漫画は、後に描かれた多くの漫画の教科書的な作品なのだと思います。
あらゆるハプニングを絶妙なタイミングで引き起こし、いつまでも主人公をロミオとジュリエットの状態に保つ、神尾さんのストーリーテリングのテクニックは、すさまじいものだと思います。
うっかり愛する人の記憶だけなくなる記憶喪失って病作ったのも多分この漫画じゃないだろうか…。
あまりにも誇張された展開に、男の人から見たら、開いた口が塞がらないっていうくらいにご都合主義的な話かもしれません。
でも、だからこそ「女性って、こういうのが好きなんだな」と分析しながら見るのも面白いと思います(私はそういう見方で青年向けの恋愛漫画を読むのが好きです)。
こてこての少女漫画を一度読んでみたいという方にお勧めです。
▲個人的には同じ神尾葉子さんの『キャットストリート』という漫画がおすすめです。引きこもりになってしまった天才子役の再生の物語になっています。
8、これぞ漫画の醍醐味『BASARA』
最後にお勧めするのは田村由美さんの『BASARA』という漫画です。
男女問わず一押しです。
ちなみに「BASARAって漫画、面白いよ」と人に伝えると大抵
「え?戦国BASARA?」
と聞き返されますが、何の関係もないです。
すこし昔の作品ですので絵柄に癖がありますが、とりあえず騙されたと思って1巻だけでも読んでほしいです。絶対にハマります。
この作品の魅力は、読者が神視点という点です。
簡単に説明すると、二人ともお互いの正体を知らずに惹かれ合っていて、実はお互いが敵同士という話なのですが、その事実を主人公たちは知らないんですよね。
つまり神視点で漫画を読んでいる、私たち読者だけそれを知っていて
- この2人は結ばれるの!?それとも最後に殺し合うの!?
といった非常にハラハラした展開になっています。
また異世界(未来)の話なのですが、こういうファンタジーって登場人物の前に、まずは世界設定から作り出しているんですよね。
それが非常に詳細で、この作者の頭の中は一体全体どうなっているんだと舌を巻かずにはいられません。
田村由美さんの漫画は本当に面白くて、どの作品でも男女の垣根をあっさりと越えることのできる漫画家さんだと思います。
次作の『7SEEDS』も読みごたえがある近未来のお話でした。
新連載の『ミステリと言う勿れ』も非常に面白い心理サスペンスものになっています。
これを読まずに少女漫画は語れないということで、強くお勧めしたい作品です。
まとめ|男性が少女漫画を読んだっておかしくない!
ということで今回は、男性におすすめしたい少女漫画を8作品厳選させていただきました。
完結作品に限定したので現在連載中の『ちはやふる』は含めませんでした。
こちらも男性に読みやすい少女漫画(スポコン漫画)だと思います。
他にも『スキップ・ビート!』なども面白い漫画だと思います。
コテコテの少女漫画ではありますが、主人公が演技の才能を開花させていくシーンがいつも魅力的で、男性でも楽しいかもしれません。
『俺物語‼』も爽やかで笑えて楽しいですよね。
ギャグテイストですし、男性でも元気がもらえる少女漫画かもしれません。
と、挙げたしたらキリがないのですが、面白い少女漫画は沢山ありますよね。
読むのに抵抗を感じる男性も多いかもしれませんが、ぜひ機会があったら、読んでみてほしいと思います。
何かしら漫画選びの参考になれば、幸いです。
それでは、最後まで記事を読んでくださり有難うございました!
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