女一人旅のブリュッセル*気になる治安とおすすめ観光ポイント紹介
今回の記事では、ベルギーの首都ブリュッセル観光についてまとめたいと思います。
先に感想を述べておくと
- ブリュッセルは食事が美味しく、こじんまりと観光しやすい
- 首都ブリュッセルの治安は良いとは言えない
と思います。
ただ女一人旅でも危険に巻き込まれるほどではありませんでしたので、今後観光を検討している方や、ベルギーに興味があるという方の参考になれば、幸いです。
それでは以下、ブリュッセルのおすすめ観光スポットを私が訪れた順にまとめてみましょう。
1、晴天の絶景は外せない「芸術の丘」
最初にたどり着いたのは、中央駅や美術館などに隣接した「芸術の丘」。
ブリュッセルの街並みを見下ろすことができる絶景スポットです。
私が訪れたときは
突然の突風と通り雨に見舞われ、
(寒い…嫌だ…パリに、帰りたい…)
と心も土砂降りだったのですが、ふっと雨が止み、幸運なことに虹がかかっているのを目にすることができました。
おぉ~♡
テンションが下がり切っていた私の顔にも、自然と笑みが浮かびます。
禍福は糾える縄の如しといいますが、雨に見舞われたおかげで、虹を目にすることができたのですね。
ちなみに天気が回復すると、このような景色を目にできました。
やはり晴天が一番です。青空と庭の緑がよく映えます…!
階段を降りるとちょっとした庭のようになっていて、開放的でした。
白色でカラーリングされている木々による、ちょっとした並木道もありました。
1つのアートのようなものなのかな?
ちなみにもっと日が指すと、木漏れ日がきらきらとして綺麗でした。
天気によって受ける印象は変わってきますね。
さらに帰り道に通りかかったときは、アコーディオン奏者の方がいらっしゃいました。
美しい音色だけでなく、非常に絵になるなぁと惚れ惚れしてしまいました。
2、早朝から訪問できる「サン・ミッシェル大聖堂」
この日、私はものすごく早起きをしてしまったので、まだどこの施設も開館前だったのでした。その上、雨が凄くて駅周辺で雨宿り。
少し雨が上がり、どこかに訪れたいと考え、平日朝7時から開いているサン・ミッシェル大聖堂に足を運びました。
雨のため、人気がなく、暗く、まるで地獄の門みたいな風体(失礼な)
また天気が悪かったので、少し休憩に使ってしまったようなところもあります。
中に入るとほっと安心するものがありました。
旅の間に沢山の大聖堂にお邪魔しましたが、それぞれの大聖堂に異なる趣を見つけることができ、個人的には楽しみの1つでした。
観光街の中心部にあり、徒歩で移動できる場所にあるのでお勧めです。
3、観光パス「ブリュッセル・カード(ブラッセルズ カード)」を購入
大聖堂を後にした足、観光のインフォメーションセンターに行きました。
目的は、観光用のフリーパスを購入することです。
黄色の目印にそって、無事インフォメーションセンターにたどり着くことができました。
受付のイケメンお兄さんにフリーパスがほしい旨を伝えると、すぐに用意してくれました。カードと一緒に分厚いパンフレットもついてきます。
ちなみにブリュッセルカードは
- 1日(24h):ブリュッセルカードのみ 24.00 €(観光バス付36.00 €、公共交通機関STIB31.50 €)
- 2日(48h):カードのみ32.00 €(バス付 48.00 €、STIB46.00 €)
- 3日(72h):39.00 €(バス付59.00 €、STIB 57.00 €)
というお値段でした。
私は一番安いカードのみの1日分(24.00 €)を購入しました。
このカードはパリにもあるミュージアムパスのようなもので、ブリュッセル内の博物館や美術館39カ所を巡れるフリーパスになっています。
私は以下、3つに施設にこのカードを利用して訪れました。
4、念願の「マグリット美術館」
最初に訪れたのはベルギーを代表するシュルレアリスムの画家、マグリットの作品を集めたマグリット専門美術館です。
日本でマグリット展が開催された時も、わくわく足を運び、うっかりカタログ購入してしまった身としては、本場の美術館に訪れることができるのは、大変な楽しみでありました。
階層ごとに年代が分かれていて、タッチや主題の変遷を追いやすく、鑑賞がしやすいつくりになっています。
それほど広いスペースではないのですが、エレベーターでぐんと上がり、徐々に下に戻りながら、絵画鑑賞をすることができるようになっているのです。
朝一番に訪れたからでしょうか。人が少なく、ゆったりとした気持ちで鑑賞を行うことができました。
グッズ売り場もなかなか豊富でしたので、お土産を買うのにおすすめです。
マグリットは画家というよりも、パット目を引き、深い印象を見るものに植え付けるイメージを生み出しているという意味で、非常に才気あふれたデザイナーのような側面が強いです。
それが今の時代においても、まったく古さを感じさせないというのが凄いなぁと改めて感じました。
ちなみにトイレに入ると、こんな鏡がっ…!
もうトイレの中でもニヤニヤが止まらないです…!
いやはや非常に満足度の高い美術館でした。お勧めです。
5、とにかく広い「ベルギー王立美術館」へ
次に訪れたのが、マグリット美術館に近接している王立美術館です。
こちらは思った以上に広い!!!
ブリューゲルやルーベンスといったフランドル絵画が中心に置いてあると聞いてきましたがた、非常に絵画数が非常に多く、年代の幅も広いと感じました。
階層ごとに雰囲気も変わってきます。
ここで正直、しまったなと思いました。
ブリュッセルカード(フリーパス)は買う必要がない!?
実は
- 王立美術館+マグリット美術館は通常購入13€でセットチケットを購入可能
という割引があります。
そして美術館だけで、これほど充実しているのであれば、13€で十分時間を過ごせたと気づいたからです。
ブリュッセルには見どころが多くあります。
残りの時間をグラン=プラスや小便小僧見学などの街歩きに費やした方が、余裕をもって観光できるでしょう。
つまり
フリーパス買わなきゃよかった
と、後悔してしまったのです。
それほど美術館が広く、内容も充実していました。
エレベーターもびっくりするほど広く
中にベンチがあるのが衝撃でした。
6、全ての観光客にオススメできる*「楽器博物館」へ
もう歩き疲れた…
しかし疲弊している暇はありません!
もう一つ行きたいと思っていた「ベルギー楽器博物館」へと足を運びます。
ここは非常に満足度が高かったです。
世界各国、様々な時代の楽器を見ることができるのですが、その数がざっと100を超えているので、見ごたえがたっぷりです。
見たことのない楽器を見ることができるという楽しみに加えて、さらにタッチパネルの音声ガイドがついてきます。
楽器の前に立って数字を入力し、タッチパネルをポンと叩くと…
「たらりらり~らりらり~♪」
「ちゃらちゃらちゃらり~らり~♪」
「ガーンゴーンガーンゴーン♪」
なにこれ…
めっちゃおもろいやん…!!!
ということで、ちゃんと楽器を耳でも楽しめる内容になっています。
音楽に興味がある人だけではなく、どんな人も非常に親しめる鑑賞内容になっていると感心してしまいました。
美術館はもしかすると絵画に興味がない人にとっては「眠いなぁ」なんて思ってしまう場所かもしれませんよね。
でもここならば、どんな人でも楽しめると思いますし、或る程度時間がつぶせると感じました。
場所も王立美術館+マグリット美術館に近いので、立ち寄りやすいです。
しかも入館料は4€と安い。
沢山施設があってどこに入っていいのかわからないという観光客の方には、ぜひ楽器博物館をお勧めしたいです。
7、フリーパス消化に訪れた「マンガ博物館」
ここらで昼食をとりたい気持ちでいっぱいだったのですが、困ったことにフリーパス購入分の24€を消化しきれそうにありません。
というのも
- 王立美術館+マグリット美術館(13€)
- 楽器美術館(4€)
で17€分しか観光できていない。
あと7€分どこかを巡らないといけないのですが、行きたかった施設はたまたま閉館日だったり、距離があったり。そのうえ早朝から歩いていたので、すっかり疲れてしまっていました。
この時点で14時を回っていたのですが、お昼を食べる前にどこかに入ってしまった方がいいと判断し、入場料8€のマンガ博物館を訪れることにしました。
▲日本から来たと伝えると、日本語のガイドブックを渡してくださいました。
さてこちら当然、マンガといっても日本の「漫画」ではありません。
ベルギーが生まれ故郷である『タンタンの冒険』シリーズのコレクションを見ることができる資料館といった内容です。3万冊を超える漫画やその原画が展示されていました。
タンタンが好きな人にはお勧めです(が、私はあまり本作を知らなかったこともあり、足早に通り過ぎてしまいました)。
8、街のシンボル*「小便小僧」とご対面
観光の終盤、訪れたのが世界三大がっかり観光地と名高い「小便小僧」。
(ジャジャーン…!)
ほほぉ…う
小便小僧、大人気です…!
お菓子屋さんのウインドウに色とりどりの小便小僧が飾られているのも印象的。
賑わう小便小僧の横で、ぱらりらり~♪とカッコよくサックスをふかす方もいらっしゃいました。
ちなみにベルギー最終日。
再度、この辺りを訪れたのですが、小便小僧にもう一度会いに行くと…
…っ!?
ちゃ、着衣してる…!!!
と衝撃でした。
世界三大がっかり名所と揶揄されることもあり小便小僧。
ですが、こんなに沢山の人に囲まれて、気持ちよく用を足していて。
国を背負うイメージキャラクターになり、洋服まで着せてもらえる。
何とも幸せな小僧だなぁと思いました。
9、世界で最も美しい広場といわれる「グラン=プラス」へ
もう一つ、ブリュッセルで外せない場所といえば、グラン=プラスです。
このときにはすっかり天気が回復していて、のんびりと景色を見て回ることができました。
とても活気があり、ブリュッセルに来たなと感慨深いものがありました。
気になるブリュッセルの治安は?
最後にブリュッセルの治安について書いておくと
- あまりよいとは思えない
というのが雑感です。
具体的に何か被害にあったわけではないのですが、観光地を外れると空気が重いようなピリピリとした印象を受けました。
ただ、ブリュッセルから電車で1時間ほどにあるゲントやブルージュを訪れたときは、のびのび観光することができました。
モデルプランに関しては「3泊4日のベルギー旅行は満足度◎後悔しない!おすすめモデルプランを紹介」という記事も参考にしてください。
まとめ|ベルギーの首都・ブリュッセル観光の魅力
ということでベルギーの首都ブリュッセルはやはり見どころの多い街でした。
内容をまとめてみると
- パリからブリュッセルは高速バスだと3時間半ほど
- 中央駅(観光地付近)以外は少し治安が悪い
- 「芸術の丘」を中心に、王立美術館、マグリット美術館、楽器博物館の観光がオススメ
- インフォメーションセンターでフリーパス(ブリュッセルカード)を購入できる
- ブリュッセルカードは数日利用の時に購入するのが◎
- 小便小僧は街のアイドル
といったものでしょうか。
観光の仕方としては
- 「芸術の丘」を中心に、ブリュッセル王立美術館+マグリット美術館+楽器博物館を廻る(必要があれば近くのインフォメーションセンターでフリーパス購入)
- 「グラン=プラス」を中心に、小便小僧を見に行き、周辺で食事
といった2カ所を中心にする流れになるかと思います。
最初は不安でいっぱいだったブリュッセルでしたが、街を去るころには「凄く楽しかった」と心底思える観光地でした。
何より食事が美味しかったのが、非常に良かったと思います。
あまりに美味しかったので別記事にまとめさせていただきました。宜しければ参考にしてくださいね。
補足*ブリュッセルカード(フリーパス)の反省点
ここで少し反省点をまとめます。
ブリュッセルカード(フリーパス)はチケット購入が楽というメリットもあるのですが、正直1日利用購入するのは、少し損かもしれません。
というのも
- ベルギーには案外見どころが多くある(食事も美味しい)
- 王立美術館+マグリット美術館のセットチケットが安い(13€)
- 非常にオススメできる楽器博物館の入場料も安い(4€)
- フリーパスを購入したことで、元をとらないといけないと思い、のんびり観光できない
と感じたからです。
ブリュッセルを数日観光する予定で、同じ美術館に何度も足を運びたい、色々な施設に訪れる時間があるという方でなければ、個別にチケットを買い、時間と相談しながら観光することをお勧めします。
折角のフリーパスを購入したのですから、元を取らなくてはいけないと頑張ったのですが
- 王立美術館+マグリット美術館(13€)
- 楽器美術館(4€)
- マンガ博物館(8€)
を巡り、計25€で1€得しただけ(1日パス24€)という結果でした。
パリのミュージアムパスのようにカードを持っているからといって入場が優先されるといったこともなかったです。
ちなみにパリのミュージアムパスは買ってよかったと心から思いました。
この後、私は高速バスでオランダに向かいました。
キンデルダイクという世界遺産に足を運んだのですが、素晴らしかったです。
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