瀬戸内国際芸術祭おすすめコースの立て方【失敗談あり|2016年&2019年旅行記】
今回の記事では、2016年と2019年の瀬戸内国際芸術祭に足を運んだ経験から
- 失敗しない島の回り方は?
- モデルルートどれなの?
- 宿泊どこですべき?
といった疑問で混乱している、芸術祭初参戦の人たちに向けて記事を書きたいと思います。
▲女木島にあるオブジェ「20世紀の回想」
実際、私も初めて行ったときは
- ルートの立て方が全然わからん…
と軽くパニックになった記憶があるんですよね。
先に結論を言うと
人によって、ベストなルートは異なる
と思います。
どの島に行きたいか?
何泊するか?
どこから来たのか?
こういった条件で、人によっておすすめコースは全く変わってしまうからです。
なので実際の旅行者の一例として、私の旅行体験談から反省点や注意点を考えてみます。
これから芸術祭に訪れる人が島巡りのルートを立てる際に参考になれば、幸いです。
※補足
初めて瀬戸内国際芸術祭に行く人が注意すべきことは、以下の記事にまとめているので、あわせて参考にしてください。
1、2019年に芸術祭の舞台になる12のの島
まず知っておきたいのが、瀬戸内国際芸術祭の中心となる12の島です。
- 直島
- 豊島
- 女木島
- 男木島
- 小豆島
- 大島
- 犬島
この7つの島は、すべての季節で展示を見ることができます。
展示の規模が大きかったり美術館巡りも楽しめるので、初めて芸術祭に訪問する人は、この7つの島の中から行き先を選択するのがおすすめです。
加えて、季節限定の島が
- 沙弥島(春)
- 本島(秋)
- 高見島(秋)
- 粟島(秋)
- 伊吹島(秋)
という風に位置づけられています。
他に
- 高松港
- 宇野港
の周辺にも、少しばかり展示作品が置かれているのも知っておきましょう。
高松には空港があるので、東京からのアクセスは〇ですね。
宇野は岡山駅から電車で50分の距離に位置し、直島と豊島へのアクセスはやや近いです。
▲高松港に展示されているカラフルな柱(Liminal Air -core-)
2、実際に私が瀬戸内国際芸術祭を楽しんだ回り方
それでは以下、私が実際に回ったルートを記録しておきます。
宿泊場所の検討や、移動手段の参考にしてください。
2016年に瀬戸内国際芸術祭に訪れた時の回り方
2016年、初めて瀬戸内国際芸術祭に訪れた時は
- 女木島
- 男木島
- 直島
- 小豆島
この4つの島をめぐりました。
- 2泊3日の小旅行
- 宿泊場所|高松港周辺ビジネスホテル
という条件で、以下の旅程で島巡りを行いました。
流れとしては
- 1日目|大阪~高松港(高速バス)
- ⇒小豆島(レンタカー利用)
- →高松港に戻り、宿泊
- 2日目|高松港~直島
- 美術館巡り(レンタサイクル利用)→高松港に戻り、宿泊
- 3日目|高松港~男木島
- ~女木島
- ~高松港から高速バスで帰路
という流れでした。
ホテルに戻るため毎回、高松港に戻らなくてはいけないので、やや非効率でした。
時間的に2泊3日の場合、4つの島をめぐるので限界だったと思います。
この回り方の良かった点は
- 1日で男木島&女木島を回れたこと
- ずっと高松港に宿泊していたので、ホテルに荷物預けれたこと
この2点です。
男木島と女木島は距離が近いので、2つの島をセットにすることをおすすめします。
また、高松港への最終便は女木島の方が時刻が遅いので
- 男木島⇒女木島
の順に訪問すると、より長い時間島巡りができるはずです。
この2つの島は徒歩で回れて、作品展示も充実していますよ。
▲男木島の展示「記憶のボトル」
ちなみに高松港は、各島に出ているフェリーの数が多いので拠点にしやすい港です。
芸術祭の島巡りスタート地点と考えるのが、良いと思います。
「失敗したかな」と感じたこと
ただこの時は
- 2日目に直島に宿泊すればよかった
と後悔しました。
もしくは以下の図のように
- 1日目に小豆島に宿泊
- 2日目朝フェリーで直島に行く
のが正解だったと思います。
そうすれば、3回も高松港に戻る必要はありませんでした。
というのも直島は見どころが多く、島が結構広いんです。
夕方のフェリーを逃さないように高松港に戻らなければいけないのは、非常に面倒でした。
最初の瀬戸内国際芸術祭訪問ということもあり、適当に港に宿をとってしまいましたが
- せっかくなら島に宿泊する
という選択をした方が、時間が有効に使えて楽しいと学びました。
2019年に瀬戸内国際芸術祭に訪問したときの回り方
1度目の瀬戸内国際芸術では
- 高松港にずっと宿泊した
- 島に民泊すればよかった
- 豊島と犬島に行きたかった
という後悔が残ったので「島に宿泊する」と決めて、ルートを立てました。
2019年に私が訪れたのは
- 男木島
- 女木島
- 直島
- 豊島
- 犬島
の5つの島です。
前回よりも1泊多い、3泊4日の旅程でした。
前回と同じように、高松港まで高速バスに乗っていきました。
流れとしては
- 1日目|大阪~高松(高速バス)
- ~女木島~男木島(民泊)
- 2日目|男木島
- ~高松港~直島(ゲストハウス)
- 3日目|直島
- ~豊島(民泊)
- 4日目|豊島
- ~犬島~宝伝港~岡山市~大阪
という流れで、島を回りました。
直島~豊島ルートは
- 直島(宮浦港⇒本村港)~豊島(家浦港)
という流れで、本村から家浦のフェリーに乗りました。
前回は高松港に戻る形でルートを考えたのですが、今回は順に島をめぐって宝伝港から抜けるルートにしました。
- 港を高松港に限定しなかった
おかげで、効率の良いルートで観光できたと思います。
▲直島にある「はいしゃ」かつての歯科医院兼住居を作品化
なので
- 高松港
- 宇野港
- 宝伝港
といった港の位置を考えて、帰路につきやすいルートを考えるのがおすすめです。
反省点は、初日に家を出るのが遅かったことくらいです。
あと男木島から高松港へ一度戻ったので、直島を観光する時間があまりなかったのですが、2016年に美術館も訪れていたので特に不満はありませんでした。
あとは豊島の美術館を予約していなかったので、少し待ち時間で苦労しました。
ただ豊島美術館の周辺は景色もよいので、凄く気分が良かったです。
ずっと訪れたかった島に行けたので、旅行の満足度はとても高かったです。
3、宿泊は民泊がおすすめ
以上の経験から1点、失敗しない回り方のコツとしてお伝えしたいのは
- 民泊を利用すること
です。
具体的には
- フェリーの時間を気にしなくていい
- 朝ものんびり過ごせる
- 民泊体験できる
ので、ビジネスホテルに泊まるよりも島ならではの体験ができると思います。
4、小豆島は広いので回り切れない
小豆島に関しては
- 広くて展示を回り切れない
- かなり時間がかかる
と感じたので、他に巡りたい島がある場合は最後に回すのが良いと思います。
またレンタカーがないと回るのは厳しいです。
この点も車の免許があるか、運転できるかを考慮して選ぶのをおすすめします。
5、ガイドブック(本)はあった方がいい
私は一度目に参加したときに
- ガイドブック(本)はあったほうがいい
と強く感じたので、高松港の観光案内所で最初に購入しました。
2019年から各島にフリーの案内地図が置かれていたので
- 買わなくてもよかったかな…
と少し後悔したのですが、民宿で会った女性と話していて
- 初めての芸術祭訪問
- ガイドブック(本)の存在を知らない
- ⇒展示ほとんど見逃してる
ということが発覚し、すごく後悔していたので「やっぱり公式ガイドブックは買ったほうがいい」と確信しました。
特に
- 初めて瀬戸内国際芸術祭に参加する人
は島の雰囲気や展示の様子もわからないと思います。
なので予め公式ガイドを1冊購入した状態で、フェリーに乗ることを強くおすすめします。
6、フェリーの時刻は要チェック
フェリーの時刻表に関しては
- 各島の案内所で無料配布
されていますので、必ずチェックしましょう。
できればルートを考える前に、公式HPを見てフェリーの時間や路線は確認しておいたほうがいいと思います。
同様に
- 共通乗船券を利用するか否か?
についても、検討しておくとよいと思います。
- 値段は2500円
- 12島のうち5島を結ぶフェリーが3日間乗り放題
という内容です。
私は利用しない方が安かったので購入しませんでしたが、気になる方はフェリーの料金を計算して、得な方を選ぶとよいかと思います。
7、実際に宿泊した場所
最後に私が宿泊した民宿とゲストハウスを紹介して、当記事を終えたいと思います。
宜しければ宿選びの参考にしてください。
男木島「民宿さくら」
まず私が男木島で宿泊したのは
というところです。
友人におすすめされて宿泊したのですが、ここ本当によかったです。
あまりに良かったので
- この民宿に泊まるためにまた男木島に行こう
と固く心に誓っているレベルでいいです。
- 朝・夜|食事つき
- 6500円(ゲストハウス)
食事が本当に美味しくてコスパ抜群。
宿のご主人がとても気さくで、すごくほっこりします。
しかもゲストハウスの内装も、こんな感じでキレイ。
私が宿泊したときは、お客さんが他1組しかいなかったので、個室使わせてもらえました。
しかもこのゲストハウス
ご主人の手作り
なんだそうです。
え…?
どういうこと…?
とあまりのクオリティに混乱したので、私がすぐに
「大工なんですか?」
と尋ねたら「ただの漁師や」と答えが返ってきて、更に混乱しました。
完全に匠の技ですよね…本業は漁師なのに…
なんかもう色々とすごくて驚いたのと、本当に居心地が良かったので人生を通して永遠に
あの民宿は素晴らしかったな…
と語り継ぎたいレベルで満足しました。
ちなみに男木島は規模は小さいですが、猫もいて、のんびりしていて、本当に素敵な島ですよ。
個人的には、瀬戸内国際芸術祭の会場となってる島の中で、一番好きです。
直島「ゲストハウス路地と灯り」
直島で私が宿泊したのは
です。
ここは外国人向けのゲストハウスだったので、国際交流をしたい人には良いと思います。
あと
かわいらしい看板猫がいます
無防備なよい子でした。
なので、猫と戯れたいバックパッカーにはおすすめのゲストハウスです。
豊島「田村さんち」
豊島で宿泊したのは
という民宿です。
本当に3畳ほどの部屋をお借りして、素泊まりするという感じでした。
- 1泊3500円
なので安かったです。
お風呂とトイレがとてもきれいで、なんだか得しちゃった気分でした。
部屋も清潔感があり、安く泊まれてよかったです。
ただ食事つきにすればよかった…ってかなり後悔しました。
豊島の港付近には食事処がないので、オプション付けて家主さんとおしゃべりする機会を作った方が思い出になったかなとも思います。
港に近いので、ふらふら散歩して、猫と遊んだりしました。
まとめ|瀬戸内国際芸術祭のおすすめコースは?
ということで2016年と2019年の瀬戸内国際芸術祭に訪れた経験から、島の回り方について考えてみました。
内容としては
- 男木島&女木島セットがおすすめ
- 小豆島はレンタカー利用
- 公式ガイドは購入した方がいい
- フェリーの時刻は要チェック
- 民泊利用した方が楽しい
- 利用する港を工夫すると◎
といった内容でした。
私が訪れた島に関しては
- 男木島(半日)
- 女木島(半日)
- 犬島(半日)
- 直島(1日か2日)
- 豊島(1日)
という目安で、旅程を立てるとしっかりと展示も見ると思います。
時間がない場合は、高松港からフェリーに乗って好きな島をめぐり、1泊するのが良いかもしれません。
ただし
- 犬島
に関しては高松からのフェリーはないので、岡山市から宝伝港に行き、フェリーに乗りましょう。
※小豆島は、展示が島に点在しているので回りきるのは難しいと思います。
モデルルートに関して、公式HPにも案内がありますのでいろいろと参考にするとよいと思います。
また各島の展示や回り方のポイントもまとめたいですね。
東京からのアクセスについて
ちなみに私は関西住みですが
- 東京(成田)から高松行きのLCCがある
ので、早めに予約すれば往復1万未満で格安航空券を購入できます。
なので案外に、関西に住んでいるよりアクセスは良いかもしれません。
2019年は
- 夏(8/25まで)
- 秋(9/28~11/4まで)
開催されているので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
それでは当記事が、これから瀬戸内国際芸術祭に出かける人の参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
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