女一人旅の海外旅行はズバリ危険【30ヵ国一人旅した私が厳守する防犯法】
今回の記事では
- 女性の海外一人旅の危険性
について、少し真剣に記事を書きたいと思います。
ちなみに私は一人旅が好きで、海外も30か国ほど一人でバックパッカー旅行しました。
なので、一人旅に対する心理的ハードルは極めて低いです。
楽観的な記事も多いので、もしかすると当ブログを読んで
- 私も海外一人旅に行こう
と前向きに思っている方もいらっしゃるかもしれません。
運営者としても、そう思ってもらえたら嬉しいですし、単に読者を増やすだけが目的なら
- 女性一人でも大丈夫!
- どんどん一人旅行こう!
とだけ書いておけば、それだけで良いのかもしれません。
でも、私はあえて当ブログの方針として
- 女性の一人旅は「危険」だという点を、きちんと伝えなくてはいけない
と常々考えています。
その理由と具体的に私が行っている防犯対策を以下、真剣にまとめたいと思います。
私自身も記事にまとめることで、今後海外で危険な目に遭わないように気を引き締めるつもりです。
このブログ記事に立ち寄って下さった女性にとって、少しでも有益な記事になれば幸いです。
1. 女性の海外一人旅の危険性とは?
まず前提として、女性一人旅は男性の一人旅に比べると、明らかに危険です。
具体的には常に
- 性犯罪(強姦)の危険
がつきまとうと考えてください。
例えば、私の父は海外旅行に出かける私によく
- 最悪の事態を想定して行動しなさい
と言います。
で、当たり前のことなのですが
- 男性と女性だと最悪の事態は異なる
んです。
男性なら、金目のものを盗られて命を奪われるのが最悪の事態です。
でも、女性の場合は金目のものを盗られて、命を奪われるだけではなく、その前に(もしくは同時に)性犯罪の犠牲になります。
この点は、女性に生まれている限り、絶対にシビアに想定しなくてはいけません。
勘違いをしている女性も多いですが、性犯罪に関しては
- 全ての女性が対象になり得る犯罪
なんです。
性犯罪の話になると「自分はそれほど可愛くないから」「若くはないから大丈夫」という意味のわからない謙遜をする人もいますが、全く関係ないです。
容姿とか体型とか、本当に関係ないです。
露骨な話、女性器をもって生まれてしまったからには、常に性犯罪の被害者になり得ると想定してください。
性犯罪の可能性に加えて、一般的に女性の場合
- 力で抵抗できない
- 男性よりも体力に乏しい
というのは、受け入れなくてはいけない事実です。
引ったくり一つにしても、ガタイの良い男性と非力そうな女性が並んでいれば、後者が狙われるでしょう。
これは「海外」という状況に限った話ではありません。
賛否両論かもしれませんが、私は
- 危険なのは「女の一人旅」ではない
と考えています。
そうではなく
- 女に生まれた時点で、危険はどこにでもある
と普段から真剣に考えています。
2. 海外女1人旅の具体的な防犯方法
以上を踏まえたうえで、私たち女性が海外旅行で犯罪に巻き込まれないようにできる対策をまとめるならば
- 夜歩きはしない
- バーは避ける
- 知らない人についていかない
- (できるだけ)タクシー乗らない
- スリ対策
- 事前リサーチ
- 南京錠を持って行く
の7つかと思います。
さらにイスラム圏を旅行する際は、徹底した防犯意識が必要とされるでしょう。
それでは以下、順番に見ていきましょう。
①夜歩きはしない
まず、最重要項目になるのが
- 夜歩きはしない
です。
危険に巻き込まれないために、一番にできる対策はこれかと思います。
どうしても夜歩きたい場合は
- 明るい大通り限定
- 治安の良い地域限定
- 深夜前に宿へ帰る
です。
夜景が目当ての場合は、お目当てのスポットから宿泊場所まで徒歩圏内、かつ人通りが多いことが条件になるでしょう。
▲夜景を見に行ったドイツのケルン。ヨーロッパでも中欧は治安が良く、夕方も明るいので移動しやすい。また観光スポットは人通りが多く、安全度は高め。
夜でも、比較的安全度が高いのは
- 明るい大通り
- 観光客が多いところ
です。
人通りの多いところはなんだかんだで安全です。
スリの危険はあるかもしれませんが、いきなり後ろから襲われて…という最悪の事態は起きにくいと思います。
▲夜景を見に行った香港。香港の観光地周辺も人通りが多く、夜も明るい。バス停近くの宿に宿泊すれば移動も簡単で、女性の一人旅にはおすすめ。
国によって、昼のみ観光して夜は出歩かないと決めるのもアリです。
私が訪れた中では
- ローマ(イタリア)
- パリ(フランス)
- ブリュッセル(ベルギー)
は夜は一切外に出ませんでした。
東南アジアであれば、カンボジアとフィリピンも夜歩きは避けました。
また、昼夜問わず
- 誰も人がいない路地
- 助けを呼んでも誰も来ない場所
は避けます。
当然、空港から宿への移動も深夜は避けた方がいいです。
もしどうしても深夜にたどり着いた場合は
- 空港で朝まで待ってから移動した方が安全
だと思います。
②バー(お酒)は避ける
お酒が大好きという女性もいるかもしれませんが
- 出来る限りバー(お酒)は避ける
と頭に入れておいた方がいいでしょう。
私もヨーロッパでは昼間からビール飲んでいましたが、頭を働かせて
- 酔わない程度のアルコール
に留めておいた方が◎です。
バーに関しては
- 気づかないうちに薬をお酒に入れられている
という可能性もあります。
基本的には一人の時、そういう場所に行くことはおすすめしません。
※ちなみに男性旅行者の場合も、可愛い女の子に気を盗られている間に薬を飲まされていて、意識朦朧、身ぐるみはがされる可能性もあるようなので注意してください。
③知らない人についていかない
当り前ですが、知らない人にはついていってはいけません。
大げさですが、女性の一人旅なら
- ナンパされたら、即行逃げる
くらいで良いと思います。
この点に関しては、人によると思います。
旅先で出会った人と一緒に食事をしたり、観光地に出かけたりというのも◎かもしれません。
ですが
- 車に乗せてあげる
- うちに泊めてあげる
といった誘いは、どんなに良い人にみえても断るのをおすすめします。
ナンパくらいならわかりやすく笑ってかわせるものかもしれませんが、道案内と称して知らない場所に連れていかれる怖い事例もあります。
この点に関しては、2012年のルーマニア邦人女子大生の殺害事件があまりに悲惨な事件でした。
https://matome.naver.jp/odai/2142342097111554301
- 深夜の移動
- (例え道案内と言っても)知らない人についていく
のは絶対にやめておきましょう。
※補足:イスラム圏への女1人旅は基本的に薦めない
特に、この点に関しては
- イスラム圏
を旅行する際は、どんなに親切そうに見えても(肉体関係を希望しないなら)男性の誘いをキッパリ断ってください。
- 日本語ペラペラの人
- 親切で優しそうなおじさん
- 道に迷って助けてくれた人
すべての人が、あなたを性的対象としてみていると考えてください。
- 道案内してあげるよ
- 身内のパーティーがあるよ
- うちの店によって行かないか
- 一緒にお茶でも飲まないか
どんなに優しそうな父親以上の年齢の人でも、気がない男性なら全部断ってください。
昼間でもアウトです。
実際、トルコに1人旅をしましたがあまりに酷く露骨でした。
私はかなり警戒心の強い方ですが、父親くらいの年齢の男性に部屋に連れ込まれそうになり、突然に体を触られることも何度もありました。
特に初日は右も左もわからず、話しかけられて対応してしまうこともあると思います。
性犯罪の被害に遭ったのに、誰にも言えずに帰国する日本人女性も少なくないのでは…と不安になるレベルです。
断るのが苦手な人は
- 左手の薬指に指輪をする
- 友達と一緒に来てると言う
- 結婚してる(彼氏が日本にいる)と言う
というのがベストです。
とにかく迂闊な行動はせず、絶対に油断しないように警告しておきます。
④(できるだけ)タクシーに乗らない
偏見かもしれないのですが、私は旅行時には
- (できるだけ)タクシーに乗らない
と決めています。
タクシーはボッタクリに遭う可能性も高いですし、一人旅だと割り勘などもできません。
コスパが悪いのに加えて、異国で
- ロックされたら出れない
- 知らない男性と2人きりになる
- 何処に連れていかれるかわからない
のが怖いからです。
(ただ私の場合は少し恐怖症的ですし、安全なタクシー運転手がほとんどだとは思います)
どうしてもタクシーがないと移動できない場所では
- ホテルに頼む
- ツアーを利用する
のがおすすめです。
遠方の観光地であれば、ツアー利用だと食事も付いてきてお得な場合が多いです。
一人でトゥクトゥクを貸し切りにしたり、フィリピンでタクシーに乗ったこともありますが、全部宿でブッキングしたものでした。
値段交渉の苦労もなるべくしたくないので、一人旅でどうしてもタクシーを使う必要がある場合は
- 宿のフロントに頼む
のがおすすめです。
⑤ブランド品は身に付けない
お洒落に関してですが
- 華美な服装をしない
- ブランド品を身に付けない
というのも対策の1つになります。
男性にも言えることですが、いかにもお金を持っているという格好をしていても、危険を招くだけで何も得することないです。
- スリ対策
- 引ったくり対策
として、高価なカバンや財布を持ち歩くことはあまりおすすめしません。
同様に
- 重すぎるリュックを背負う
- ⇒体力なくなる
- ⇒いざというとき走って逃げられない
のも本末転倒です。
女性の一人旅の場合は、移動時の荷物の重さもなるべく軽くなるように考慮しましょう。
※スリ対策に関しては下の記事にすべてまとめているので、参考にして下さい。
※女性が背負うバックパックの大きさに関しては下の記事にまとめています。
※補足:イスラム圏での露出はアウト
服装(露出)に関しては、旅行する地域によって変えてもいいと思います。
例えば、ヨーロッパを周遊している際は
- 下着みたいな恰好の女性が多い(笑)
ので、日本にいるより薄着に抵抗ありませんでした。
東南アジアでは、日差しが強いので
- 長袖
- 帽子
が必需品というくらいでしょうか。
ただイスラム圏では、犯罪に遭いたくなければ
- 長袖
- 長ズボン(スカート)
は徹底しましょう。
郷に入れば郷に従えではありませんが、地元の人たちの服装をさりげなくチェックして、手持ちの服からTPOに合った格好をするのがおすすめです。
⑥事前リサーチ
旅行先の様子に関しては、事前に調べておいて損なしです。
具体的には
- 旅行先の犯罪事例
を、それこそ個人ブログの記事などを参考にして頭に入れておくと良いでしょう。
例えば
- スペイン:後ろから首絞め
- カンボジア:子供に囲まれてスリ
- パリ:アンケートを装って近づいてくる
など少し調べるだけで、色々な被害情報が見つかるはずです。
この場所で、こういう軽犯罪に巻き込まれたという事例を知っておき、同じような目に遭わないように警戒します。
パリでもモンマルトルには、腕輪をもって急にはめようとしてくる黒人がいます。
そのエリアによって、馴染みのトラブル事例があるので事前に知っておくだけで随分と回避しやすくなるはずです。
また同じ都市でも
- 治安の良いエリア
- 治安の悪いエリア
があるので予め知っておくのがおすすめです。
⑦南京錠を持って行く
南京錠は何かと便利ですので、必ず持って行きましょう。
スリ対策に
- バッグにつける
というのが基本的な使い方です。
ただ女性の場合は
- 個室
- 一人旅
- 防犯が不安な安宿
の場合、ワイヤー式で内側からロックして、誰も入れないようにするという使い方もできます。
(そこまでするか?)
と思う人もいるかもしれませんが、個人的に
- ドミトリーより個室の方が危険
だと思います。
女性用ドミトリーは複数人の旅行者がいるので貴重品の管理さえきちんとすれば、大丈夫です。
でも個室の場合は、いざ誰かが侵入してきて襲われても誰も気づかない。
ゲストハウス選びの際も
- セキュリティのしっかりしている宿
選ぶだけで不安は軽減されるはずです。
この点、きちんと口コミを確認しましょう。
また私はこの点、不安が強くてAirbnbは一切利用したことがありません。
3. 海外女1人旅の防犯は過剰すぎるくらいで◎
ここまで防犯例を書いてきましたが
- 臨機応変
- 先読みして動く
のが非常に大事だと思います。
そのためにも犯罪のパターンをきちんと頭に入れておくのが大切だと思いますので
は最低限、登録しておきましょう。
誰かの親切や優しさに感謝しながら、良い旅をしたい気持ちもあるでしょう。
ただ本当に世界には悪魔のような人間がいます。
そして、悪魔とはたいていの場合、天使の皮を被っているものです。
誰かと交流したい場合は
- 宿のスタッフ
- ツアーガイドの人
- 同じような旅行者
- ゲストハウスの仲間
から輪を広げていくのがおすすめかな、と思います。
4. 1人旅好きの私が防犯に異常にこだわる理由
ここまで私が防犯に拘るのも理由があります。
というのも十代の頃に
- 知らない男が部屋に侵入
- 刃物で脅される
という事件に遭遇したことがあるからです。
「動くな、殺すぞ!」
と叫ばれたと同時に、刃物を喉に突き付けられ、口を塞がれ、腕は縛られ、羽交い絞めにされました。
※幸い異変に気付いた隣人の通報で駆け付けた警察に救助され、未遂に終わりました。けがも大したものではなく、犯人は逮捕されました。さらっと書いていますが、あまり思い出したくないので詳細は省きます。が、一人暮らしの女性は本当に気を付けてくださいと警鐘を鳴らしておきます。
つまり私は
- 海外で事件に巻き込まれたことはありません
が、日本で死にかけたことがあるんです。
大げさかもしれませんが、本当に死ぬと思いました。
なのでこの記事を書いた動機としても、この世に生きる全ての女性に、このような恐ろしい事態が死ぬまでに一度も起きないことを本気で祈っているからです。
どんなに相手が小柄でも大抵の場合、女性の力では勝てないのです。
経験から対策をまとめると
- チャンスがあればすぐに大声を出す
- 相手が興奮するので、絶対泣かない
とにかく口を塞がれる前に叫んで、助けを呼びましょう。
何百メートルも先にいる人が異変に気付くくらいの声をあげてください。
硬直して、頭が真っ白になるかもしれませんが、まずは助けを呼ぶ道を考えてください。
冷静に状況を見て
- 刃物の大きさや形態を見る
- 刺激しない程度に抵抗する
- 身体はできるだけ固く丸める
のも大事かと思います。
相手が暴行をしそうな場合は、頭をガードしてください。
金銭目当ての犯罪であれば
- お金を渡して済むなら、渡してしまう
のが良いです。
命にはかえられません。
なのでお金は全て持ち歩かずに、宿にも少し残しておく方がいいです。
治安の悪い国では、最初から強盗に渡すだけの現金を取り出しやすいところに収納しておくという手もあります。
繰り返しますが
- 密室や人通りのいない道
- =周囲に人がいないと誰も助けられない
ので詰みます。
本当に注意してください。
「死ぬ」と思った瞬間に学んだこと
ちなみに死にそうになったおかげで私は、2つのことを学んだと考えています。
1つは
- 人生はいつ終わるかわからないということ
です。
陳腐な言い回しかもしれませんが、身体の自由が奪われているとき、文字通りの意味で「死ぬ」と思ったので、学びました。
この気づきは、自分にとって役立つことがとても多いです。
何かをやりたい、でも踏み出せない。
こんなとき、人間はいつ死ぬかわからないと思い出すようにしています。
2つめの気づきは
- 性犯罪に対する意識が劇的に変化した
という点です。
今でも性犯罪や不当な裁判事例のニュースが流れるだけで、怒りで身体ががくがく震えます。
繰り返しますが性犯罪は
- 若いから
- 可愛いから
- 露出が多いから
- スキがあるから
そういった次元の話では全くありません。
女という性をもって生まれたからには、誰でも巻き込まれる可能性の犯罪なんです。
それは、日本でも変わりません。
あえて繰り返しますが
- 女性の一人旅は危険なのは間違いない
です。
パスポートを持てば、私たち日本人はとても多くの国に足を運ぶことができます。
確かに、そうでしょう原理上は。
でも
- 何処でも好きな国に行けるのは、男性だけ
と私は卑しくも、本当は思っています。
様々な国の、様々な歴史や文化、宗教があります。
何が正しくて何が間違っているのか、なんて問うつもりはありません。
けれども絶対に言えることは、知るということが最大の武器であり防御である、ということです。
だから私は本を読むのが好きですし、ブログで情報も発信します。
そして、あえてこの記事を書きました。
(辛くなるとわかってたので、書こうかどうかもかなり悩みましたが)
基本的に人は、誰もが
- 自分が犯罪に巻き込まれるとは思っていない
のです。
私も、実際に一人旅に出て「大丈夫でした」という記事をいくつも書いています。
けれども私が一人旅をするのは
- 女の一人旅でも余裕
と楽観的に考えているからでは決してないんです。
むしろ真逆で
- 日本だって100%安全じゃない
と心から思っており、さらに本気で
- いつ死ぬかわからない
と考えているからこそ「だったら死ぬまでに行きたいところに、行こう」と、思い立った時に海外旅行に出ると自分のルールにしているからです。
なので、防犯対策を怠るべきではないと思っています。
むしろ少し過剰なほどだ、と自認しています。
まとめ|女性の海外一人旅が危険なのは、当たり前
ということで女性の海外一人旅に関する防犯対策として
- 夜歩きはしない
- バーは避ける
- 知らない人についていかない
- (できるだけ)タクシー乗らない
- スリ対策
- 事前リサーチ
- 南京錠を持って行く
の7つを紹介しました。
あとは大前提ですが、きちんと旅行保険に入ることです。
私は「たびほ」のリピーター割引をよく使います。
クレジットカードも旅行保険が付帯してるものを複数枚持って行きます。
保険は合算できますから、無料のカードは発行出来る限り、持っておきます。
この点は「エポスカード」の紹介など、過去記事で紹介しているので宜しければ参考にしてください。
こういったものは病気やケガだけじゃなく、盗難保険も付いてますので、ぜひ知っておきましょう。
あと繰り返しますが
は登録必須。
旅行地域の情勢や犯罪事例などをメール通知で把握できるので、旅行前に必ず登録しましょう。
最後に、今までの話と少し矛盾した話を蛇足にして、記事を終わりたいと思います。
安全なところにいては何も手に入らない
というのも最近よく
- 安全なところにいては何も手に入らない
とも思うんです。
矛盾するとわかっていながら同時に
- トラブルが一番、旅を楽しくするスパイス
というのも魅力的な真理なんですよね。
旅の中で人と出会ったり、会話をした場面というのは大抵
- 自分が道に迷ったとき
- 他人に何かを尋ねる必要があったとき
といったハプニングがもとになることが多いです。
私の好きな本に沢木耕太郎さんの「深夜特急」という本があります。
この時代スマホやPCなんてありませんから、沢木さんは旅の情報を出会った人から直接聞いて、集めるんですよ。
行きあたりばったりの旅だからこそトラブルがあり、出会いもある。
これは旅だけでなく、自分の人生にも置き換えれるような気がするんです。
トラブルは、避けたい。
できるだけ安全に、過ごしたい。
だから、他人と関わらない。
この考えでは、いつまでも一人でいることしかできません。
万全の対策をしてなるべく他人と関わらず、男性は性犯罪者かもしれないと疑い、トラブルを起こさないように自分の殻にこもる。
これが、一番安全で不安にならない対策でしょう。
でも、自分に近寄ってきたあらゆるものを拒むということです。
当然色々なチャンスも逃していくでしょう。
他人を信頼して助けを求めて手を伸ばすということを、もっと気軽にできるようになれば、ずっと新しい経験ができる扉が開くのかもしれません。
この点、片桐はいりさんの旅エッセイなんかすごく魅力的なんです。
私は今まで、何度も何度も何度も
- 女に生まれなければ
と思ってきました。
でも、やはり自分は女でしかありません。
何不自由なく育ちましたし、健康な体に産んでもらっただけでも、親に感謝するべきだと思います。
死ぬまで女であることは変えられないのです。
だから、自分の性を認めて、色々なリスクを引き受けていかないといけません。
大げさな言い方かもしれませんが、私は一人旅をすることで
- 女性一人でも大丈夫だ
と自分を納得させたい、証明したい気持ちがあるように思うのです。
そうは言いながら同時に一人で旅行をすることで日常から離れ、人の助けを借りる場面が訪れるのを、どこかで待っている気もするのです。
物事は使い方・捉え方次第
この記事に関しては、完全に女性向けなので、男性の方にはあまり心に響くものは無いかと思います。
(むしろ不快な思いを抱いた人もいらっしゃるかもしれません)
ただ誤解のないように、最後に補足しておくと、私は男性=悪と考えているわけでは決してないです。
将来結婚するかどうかもわかりません。
が、もし幸運に子供ができ、男の子だったら絶対に言い聞かせたいと思っていることがあります。
それは
- 女性を傷つけるのではなく、守るために「力」を使いなさい
ということです。
この「力」というのは概念的なものではなく、物理的なもので、肉体的な「力」及び男性の「性衝動」を指します。
それは使い方によって、女性を殺すことも、不幸にすることもできます。
でも逆に使い方によっては、大切な女性を危険から守ることも、誰よりも幸せにすることもできるはずです。
すべては、使い方や捉え方次第なのだと思います。
同じようにいつか私自身も、自分が女であることを「リスク」としてだけでなく、もっと「プラスのもの」として捉えられる日が来たらと思います。
そして「旅」も、きっと同じです。
旅は対策を怠れば、簡単にマイナスに転じます。
お金もかかるし、危険もあります。
でも、新しい場所に足を運びたいという欲求を満たし、知らない景色に会いに行けます。
知らないことを知りたい。
と願うのは、男女問わない、自然な人間の欲求でしょう。
その欲求を満たすための参考として少しでも、自分の書いた記事がこれから旅行に出かける人の役に立ったり、手助けになれば幸いです。
それでは最後まで記事を読んで下さり、ありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (11件)
素晴らしい記事だと思いました!
少し過剰なくらいと書かれていましたが、大変参考になりました。私も以前海外で出張で高級ホテルに長期滞在したことがありましたが、早朝に男性のルームサービスの人が勝手に入ってきて以来(幸い何事もありませんでしたが)、海外が怖くなってしまいました。他のサイトの記事はホテルの中やタクシーの対策は書いていなかったので大変参考になりました。
この記事を読んでまた海外に行く勇気がもらえました。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
海外は夜道なども日本のように歩けないところが多く、日本人女性のひとり旅なら過剰なくらいで丁度いいと思います。
ホテルに関しても、治安の悪い地域は警戒した方が絶対に良いですね。
タクシーも、ホテルでリザーブしたものを使うのが一番だと思います。当記事、参考になったようで幸いです
初めまして。独り者のアラフォー女性です。
もっと海外に行きたいと思いつつ、友人とライフサイクルが合わない年齢になり、
かといって一人で行く勇気もなく、なんとなく「女性海外一人旅」で検索していて
こちらにたどり着きました。
”女性”というだけで、どれほどのリスクを背負っているか、とても共感しました。
それに対し、具体的な対応策だけでなく、勇気づけられる内容で
出来るところから少しづつ行ってみようかなという気持ちになりました。
気が向いたときに覗かせてください。
はじめまして、コメントありがとうございます。
なかなか友人と予定合わすの難しくなりますよね~(すごくよくわかります)
本当に”女性”が生まれながらに、かなり大きなリスクを背負っているということは自覚したうえで海外一人旅はするべきかと思います。
ただ私自身、旅行が大好きです。
危険だからという理由で、行かないというのは勿体ないと思いますので、きちんと対策したうえで新しい世界に足を踏み出してみるのをおすすめします。
ぜひまた、当ブログに遊びに来てくださいね。
たいへん、共感しました。生命の危機に会ったことはありませんが、私も仕事や海外旅行をする上で、男だったらなとよく思います。複雑な男女差ではなく、単純に肉体的な力と体力の差はとても大きいです。外国人の方と知り合うとより強く思います。今まで数カ国ツアーや友人と個人旅行しましたが、これから一人旅であまり治安の良いイメージのない南米付近へ行こうと考えていたので、参考になりました。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
>複雑な男女差ではなく、単純に肉体的な力と体力の差はとても大きいです。
本当にその通りだと思います。
私も色々と個人旅行をしてきましたが、まだ怖くて南米は行けていません。
旅先で出会った方に話などもよく聞きますが、南米はスリの危険性もかなり高い(スマホを外で使うとき常に隠しながら利用していたと言っていました)要注意だと思います。
イスラム圏も、女性一人は要注意です。
海外といっても、国によってかなり異なるので治安は十分すぎるくらいに下調べをして損はないと思います。
私自身これからも警戒心を怠らずに、ひとり旅をしていきたいと思います。
初めまして。私は今大学生で、海外に一人旅することに憧れて色々なサイトを覗いていたところこの記事を拝見しました。ほかの記事では国の魅力やおすすめスポットなどが中心でしたが、ここまで現実的かつ親切に犯罪について言及されている記事は初めてだったので、とても勉強になりました。
女性だ、ということが既にたくさんのリスクを含んでいることに、とても納得しました。
貴重なお話を無料で読ませていただけてありがたいです。ぱじゃねこさんのように逞しく、美しく生きていきたいと思いました。
はじめまして、コメントありがとうございます!
そうですね、やはり旅行ブログだと「海外旅行は素晴らしい」ということを強調したくなるんです。
実際に、私自身も一人旅を楽しんでいる身ですし、そういった趣旨の記事も書いています。
ただ絶対にデメリット(負の側面)を無視してはいけない。
ちゃんと情報収集をしてデメリットと向き合って対策をとるように、とブログでは絶対に伝えると心に誓っています。
性犯罪は身近にありながら、被害を他者に語りにくいです。
かつその心に、ナイフでえぐるような傷を残します。
自分が被害に遭ったからというのもありますが、心の底から一人でも多くの女性がこういった被害に遭わないことを願っています。
本当に予期せぬところで、思わぬ被害にあったりするものです。
だからこそ、この記事では少しでも詳細な情報提供を心掛けて、最悪の事態も想定するように強調しました。
あと、旅行先にどこの国を選ぶかは非常に重要です。
治安のいい国についても、他記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
(記事にも書きましたが、イスラム圏の女性ひとり旅はよほど旅慣れていない限りは止めた方がいいです)
色々と真面目に書きましたが、知らない場所を旅するというのは本当に楽しいことでもあります。
大学生、コロナで辛い時期が続いていますが可能な限りぜひ色々な場所に旅に行ってみてくださいね。
私こそ、もっと逞しく美しく生きていきたいと思います。
心のこもったコメントをくださり、ありがとうございました!
あなたの思いに感謝します。
ありがとう。
初めまして。20代女性です。熱い思いや様々な感情が伝わってくる記事で、大変感銘を受けました。2022年の6月、イタリアへ初めての一人旅をします。コロナや世界情勢もあり不安ですが、いつでも危険はつきものだということを改めて気付かされました。気を引き締めると共に、楽しむことも忘れず行ってこようと思います。