女一人旅のアムステルダム*まさかの失敗!?日帰り旅行してみた反省点
今回の記事では、オランダの首都
- アムステルダム日帰り旅行
を振り返ってみたいと思います。
オランダ旅行全体の観光日数は、2泊3日です。
具体的には
- ブリュッセル~ロッテルダム
- ロッテルダム~アムステルダム(日帰り)
- ロッテルダム~ケルン(ドイツ)
という旅程でした。
ロッテルダムから日帰りで訪れたというわけなのですが
- 観光地が多くて疲れてしまった
というのが結論です。
感想としては日帰りはおすすめできず、アムステルダムで最低でも1泊したほうがいいと思います。
宜しければ、旅の参考にしてください。
1. ロッテルダム~アムステルダムへの行き方は?
まず、私は同じオランダの
- ロッテルダム
という都市から、日帰りでアムステルダム旅行しました。
アムステルダムに宿泊することも考えたのですが
- 宿の値段が高騰していた
という理由で、日帰り観光になりました。
ロッテルダム~アムステルダム間は、片道1時間ほどの距離です。
大阪から京都に遊びに行くような感覚で行けます。
ちなみにロッテルダム~アムステルダムの片道お値段はこんな感じです。
▲レイル・ヨーロッパで事前予約した方が安いと思われます。
チケットは予約をしていなくても
- 駅の券売機
で買うことができます。
私も当日、券売機でチケット購入しました。
ちなみにロッテルダムは
- オランダ第二の都市
とよばれる場所です。
街から出ている水上バスに乗って、キンデルダイクという世界遺産の風車群を見に行くこともできます。
ロッテルダムに興味がある方は、こちらの記事を参考にしてください。
私は早朝6時台に宿を出て、アムステルダムに出発しました。
駅の表記もわかりやすくて乗り換えなども必要ありませんでした。
朝食は宿にあったバナナをいただきました。
ただのバナナでしたが列車の中で食べると、いつもよりおいしく感じました。
新しい場所に行くときは、とてもワクワクしますね。
2. フリーパス(I amsterdam.city card)をおすすめしない理由
アムステルダム到着後、一番最初に向かったのは主要観光施設をめぐるときに使える
- フリーパス
です。
その名も「I amsterdam.city card」です。
アイアムステルダムッ!!!
なんか布団が吹っ飛んだ!!!的な響きがしますね。
こちらのフリーパスは、駅構内にあるこちらの施設で購入することができます。
値段は時間ごとに、以下のようになっています。
※2017年訪問時の値段です。
私が買ったのは
- 24時間(57€)のパス
でした。
しかしこのフリーパスですが、買わなければ良かったと非常に後悔しています。
まず1日だけだと
- 施設を回りきる時間がない
です。
- フリーパスを買うと割高
- 元を取ろうと疲れてしまう
という理由も挙げられます。
さらにいえば、フリーパスの仕組みが軟弱で最大の見どころである
- オランダ国立美術館が含まれていない
ので、別途入場料金を払わなければいけません。
※2017年から運河クルーズに変更したようです。
また、パスを利用して混雑時に優先されることもないので長蛇の列に並ぶ必要があります。
購入を悩んでいる人もいるかもしれませんので、宜しければ利用者の率直な口コミとして参考にしてください。
それでは以下、訪れたアムステルダムの観光地を紹介してみたいと思います。
3. 絶対に行きたかった*ゴッホ美術館
最初に足を運んだのは一番行きたかった
- ゴッホ美術館
です。
この美術館に行くためにアムステルダムに訪れたと言っても過言ではないです。
開館前の朝一番に行きましたが、案の定並んでいました。
30分くらい待ち続けて、やっと入館…!
美術館は名前の通り、ゴッホを専門に扱っている美術館になります。
- 日本語のオーディオガイド
が非常にきちんとしているので、ゴッホを知らない人でも十分に楽しむことができます。
英語がわからなくても大丈夫なのは有難いです。
この美術館を一通り回るだけで、ゴッホの生涯や作風や有名作の特徴などを知ることができます。
ゴッホに対する愛情を感じる、素敵な美術館でした。
観光客で非常ににぎわっています。
館内は広く、作品数も多いので、混雑で苦しくなるといったことはありませんでした。
お土産屋さんも非常に充実しています。
ちなみに私がゴッホ美術館の中で一番気に入ったのは「花咲くアーモンドの木の枝」という作品です。
ゴッホが甥っ子の誕生を祝って、弟夫婦に送った絵になります。
弟テオは金銭的にも精神的にもゴッホを支え続けていた人です。
そして、自分の子供に兄と同じ名前をつけているくらい深い絆で結ばれた兄弟でした。
しかし後にゴッホが自殺。
弟のテオも数か月後、ゴッホの後を追うように病で亡くなってしまいます。
やりきれないのは、テオの奥さんです。
絶対に義兄の絵を世間の人に認めさせてやる、という彼女の尽力こそが後のゴッホの名声へとつながりました。
あまり知られていませんが彼女の存在がなければ、ゴッホはこれほどに名を残す画家にはならなかったとも言われています。
この弟夫婦の息子は、後に成長。
このゴッホ美術館の館長になりました、というオーディオガイドを聞いて私は……
う……
ウ゛…ッ…ゴッ、ホッ
…ウ゛…うう…
何ということでしょう。
絵の前で立ちながら泣き始めてしまいました。
涙もろいのは承知していましたが、オーディオガイドで泣くと思っていなかったので自分でもちょっと引きました。
さておき、ゴッホ美術館。
本当に満足度が高く、行って良かったと心から思える美術館でした。
ちなみに外に出ると、大行列ができていました。
朝1番に訪れて大正解だったと思います。
4. 圧巻のレンブラントを拝む*オランダ国立美術館
次に足を運んだのは
- オランダ国立美術館
です。
こちらはフリーパスが使えないので別途15€を支払いました。
この美術館の目玉と言えば
- レンブラントの傑作『夜警』
です。
世界史の教科書でも見たことがる人が多いのではないでしょうか?
17世紀のオランダの街を守る市民を描いた作品です。
図版ではわかりませんが、実際は非常にサイズの大きい絵なんですよ。
遠目から見ても、こちらにハッと目を引きます。
ちなみにこの絵のタイトルは『夜警』ですが、レンブラントが描いたのは昼間の光景だったと言われています。
描かれてから月日が流れて、表面のニスが黒ずみ、夜を描いたものだと誤解され『夜警』と呼ばれるようになったのだそうです。
ちなみにレンブラントはオランダでとても愛されている画家です。
町には、『夜景』をモチーフにした銅像などもありました。
自分が死んだ後も国民に自分の絵がこれほど大切にされているなんて、レンブラントは幸せ者ですね。
オランダの画家といえば、レンブラントだけではありません。
特に日本人に熱狂的な人気を誇ると言われている
- ヨハネス・フェルメールの絵
もあります。
▲フェルメール『牛乳を注ぐ女』(1657):フェルメールの最も知られている作品の1つ。
▲『手紙を読む女(青衣の女)』(1663):フェルメール・ブルーとも呼ばれている当時非常に高価だったウルトラマリンブルーを衣服の彩色に使用している作品。
見どころの非常に多い美術館だと思います。
ぜひアムステルダム観光の際は足を運んでみてください。
5. 小休止*ダイヤモンド博物館&ハンドバッグ博物館
パスを購入してしまったので、近くの博物館も入場しました。
こちらは「ダイヤモンド博物館」です。
巨大なダイヤモンドが飾られています。
ダイヤモンドが散りばめられたラケットのようなものもありました。
ダイヤモンドがいかに愛され、人々を飾り立ててきたのかという歴史が展開されています。
ただ『ブラッドダイヤモンド』という映画を見たことがあったためか、正直それほど興味をそそられませんでした。
天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドを見抜くような審美眼も私にはありません。
ダイヤモンドの煌びやかな歴史を辿るという意味では、足を運びやすい施設かなとも思いました。
もう1つ何気なく足を運んだのが「ハンドバッグ博物館」です。
こちらは思ったよりも見ごたえがありました。
女性の一人旅にもおすすめできます。
思えばハンドバッグの歴史ってあんまりよく知らないんです。
展示を通して、少しずつバッグが形態を変えていく 姿を辿ることができて、面白くありました。
見ていて視覚的にも面白いです。
ポストカードもなかなかお洒落です。
パス消化のために訪れる施設を探している人は参考にしてください。
6. 食事の値段は高い&味は普通
一通り施設を巡り、ここで街歩きをしながら昼食をとる場所を探します。
アムステルダムの街の景色はこのような感じ。
自転車がとても多いのは、1つ特徴だなと思いました。
アイアムステルダムカードに割引店として提示されていたお店の前に到着。
とりあえず、そこでお昼を食べることにしました。
入ったのはこちらのお店です。
とても景色が良いお洒落なカフェといった感じです。
ちょっとテンションが上がります。
とりあえずランチメニューを頼むと、まずはドリンクが到着。
なんて大胆なミント♡
ぶち込んだぜこの野郎!!!っていう勢いを感じるミントの大きさです。
そして届いた料理がこちらです。
わーい♡美味しそう!
ちなみにオランダは
- 食事が美味しくない
って噂を聞いていたので、覚悟していました。
でも、マズイってことはないと思います。
ただ値段を考えると(パリやブリュッセルで食べた食事の方がおいしかったので)少しコスパは悪いかもしれません。
ちなみにアムステルダムは町中に流れている運河が世界遺産に登録されている街です。
特に施設に入らず、ふらふらと運河沿いに歩いているだけでも十分楽しめると思います。
7. アトリエの跡地*レンブラントの家
次に訪れたのが
- レンブラントの家
という場所です。
オランダの名匠レンブラントのアトリエの跡地を観光地にしたものです。
オーディオガイドもありました。
こういうのがしっかりしていると、非常にうれしく感じます。
中の様子はこんな感じです。
実際に今、使われているわけではないので、形だけといったものになります。
人だかりができているので行ってみるとレンブラントがどのようにして顔料を練り上げていたかといった説明がされていました。
こういったレクチャーがあるのは、非常に興味深いです。
全体的にこじんまりとした内容でしたが、絵画好きな方は訪れて損はないと思います。
お土産コーナーも充実していました。
8. 行列がヤバイ*アンネ・フランクの家
ふらっと市を眺めながら、最後の目的地に向かいます。
可愛い置物が沢山あって、ついつい買ってしまいそうになりました。
私が行きたかったのは「アンネ・フランクの家」です。
『アンネの日記』の作者として知られるアンネ・フランクが、ナチスの迫害から逃れるため、家族と2年の月日、隠れ住んだ家を利用して作られた博物館です。
絶対に外せない場所だったので、空いているだろう閉館近い夕方に足を運びました。
しかし!!!
ディズニーランドもビックリな大行列
私はこの行列を見た瞬間、ふっと足から力が抜けて、並ぶのを諦めました。
日帰りでなければ、並んだと思います。
でもロッテルダムに帰らないといけませんでした。
そのうえ、もう一つ大きな問題が…!
こいつ、このアイアムステルダムカードです!!!
実は、特典で無料運河のクルーズに乗れるんです。
なので最後にクルーズの列に並んだのですが、こちらもまた大行列なのです!!!
そもそも、私は大の船酔い人間なので前向きな気持ちにもなれません。
疲れた…!
でもこのカード勿体ない…!
長蛇の列にうんざりし、思い切って隣にいる黒人の年老いた女性に話しかけました。
「このカード、もらってくれませんか?」
私が話しかけた老女は、突然見知らぬアジア人が下手な英語で話しかけてきたので驚いたのでしょう。
(何、この女)
といわんばかりに、警戒の顔色を浮かべて思いっきり後ずさり。
でも私、めげません。
このカードで無料でクルーズに乗れる、私は乗らずに早く帰りたいんです、と説明すると隣にいた若い女性(老人の娘さん)が
「ママ…!この人の話、聞いた方がいいわ!」
ときらっと目を輝かせて仲介に入ってくださりました。
あらためて説明すると
「本当に貰っていいの???」と満面の笑顔。
何か一つ最後に良いことをしたような気になりながら、日が暮れる前にアムステルダムを後にしたのでした。
まとめ|女ひとり旅のアムステルダム日帰り旅行は?
ということで今回は
- アムステルダム日帰り旅行記
をまとめてみました。
まず日帰り旅行の注意点は
- 時間が足りない
ということです。
特に
- ゴッホ美術館
- アンネ・フランクの家
の2か所は行列ができやすいのではと感じました。
オランダ国立美術館は案外に(私が行ったときは)並ばなかったので、上記2つをまず訪れて残った時間をその他の観光に回しても良いかもしれません。
食事は思っていたよりもおいしかったですし、オランダは英語も通じます。
日帰りということもあり
- 一日で欲張り過ぎた
というのも満足度が低かった理由かもしれません。
加えてアイアムステルダムカードという代物を買ってしまったのも原因だと思います。
もっと時間をかけて観光すれば(できれば晴天の日に)アムステルダムの魅力を多く見つけられた気がしました。
可能であれば、アムステルダムは少なくとも1泊できれば2泊が理想ではないでしょうか。
アムステルダムの治安は?
女性1人での街歩きでしたが、特に怖いと感じることはありませんでした。
観光客が多い都会なので、やはりゴミなどは多かったです。
が、パリやブリュッセルよりも治安は良いのではないかというのが雑感です。
ちなみに街巡りの際はオフラインマップを使用しました。
海外旅行前に絶対知っておいた方がいい機能なので、宜しければ参考にしてください。
アムステルダムの宿予約は早めに!
私がアムステルダムを日帰り旅行した理由が
- 宿の予約がとれなかった
からです。
直前に予約サイトをチェックしたところ、1人旅用のいいゲストハウスは埋まっていました。
人気の観光地ですので早めに宿は予約しておくのが◎だと思います。
オランダと隣国を合わせて周遊するなら?
私の場合は、南にあるロッテルダムを中継地にして
- ブリュッセル(ベルギー)
- ケルン(ドイツ)
と旅程をつなぎました。
ドイツのケルンは、オランダやベルギーとの距離が近くて合わせて観光も可能です。
3か国(フランス・ベルギー・オランダ)横断旅行する際の助言はこちらの記事にまとめているので、参考にしてください。
それでは当記事がこれからオランダに出かける方の参考になれば、幸いです。
それでは、最後まで読んでくださり有難うございました!
オランダ旅行記はこちら
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