怠け者の自分が好きになる!?『なまけもののあなたがうまくいく57の法則』【読書レビュー】
突然ですが、私はとっても怠け者です。
例えば、人生を振り返ると
- テストは、基本一夜漬け
- 熱しやすく冷めやすい(継続できない)
- のんびりごろごろするの好き
といった点が挙げられます。
そんな「THE*なまけもの」の私が先日、とても魅力的なタイトルの本に出逢いました。
それがこちら「なまけもののあなたがうまくいく57の法則」
本田直之さんの自己啓発本は、以前にも読んだことがありました。
しかし社会的な成功をばっちりおさめて、日々活動していらっしゃる本田さんが
怠け者なはずあるまい
と半信半疑で読み始めました。
しかし読んでみると
はは~ん、なるほど(笑)
と納得した部分もありましたので以下、その内容を簡単に紹介したいと思います。
「怠け者」と「サボる人」は別
まず注目するべきポイントは
- 「怠け者」と「サボる人」は別
という点です。
本田さん曰く
- 「サボる人」はただ”逃げる”だけの人
なのだそうです。
例えば
- テスト勉強をしたくないのでやらない
- 部屋の片づけが面倒なので、片付けない
- 自分のやりたくないことを徹底して避ける
これはただの「サボり魔」です。
では「怠け者」とはどんな人を指すのでしょうか?
「怠け者」は
- できるだけ効率的なやり方で”楽に”結果を出そうとする人
と本田さんは言います。
例えば
- 片付けが苦手なので簡単に分類できる箱を使う
- 暗記が面倒くさいので、語呂で楽しく覚えようとする
つまり、”怠け者”である自分をきちんと把握し、できるだけ”楽しよう”と工夫をすることができる人を指します。
こういわれると、本田さんが自称怠け者であることも、少し納得できるものがありました。
「怠け者」はリーダーに向いている
さらに本田さんいわく
- 「怠け者」はリーダータイプ
なのだそうです。
なぜかというと「怠け者」だから周りの人の力を借りることで、”ラクをしよう”と考えるからだそうです。
この考え方は、以前話題になった安田雪さんの『ルフィの仲間力』という本に近しいものを感じます。
漫画『ONEPIECE』の主人公ルフィは体が自在に伸びる”ゴム人間”という特殊能力者なのですが、案外できないことが多いキャラなんですよね。
だから、彼の周りには
- 剣術
- 料理
- 射撃
- 航海術
といった彼の持っていない力を持った仲間がいます。
船長のルフィは、その都度仲間に助けてもらいながら強くなっていく必要があるという物語構造を指摘したものなんです。
なんでもきちんとやる人は、実は「副社長」タイプ?
さらに個人的に興味深かった点は
- とても勤勉で何でも自分できっちりとやるタイプの人は「副社長」に向いている
という本田さんの考え方です。
何故なら「勤勉な働き者」は
- 自分で仕事をやらないと気が済まない
ので、人にモノを頼むのが下手だったりします。
わざわざ人に頼むほうが効率が悪いと考えてしまうのですね。
一方、「怠け者」は自分のやることをなるべく減らそうとします。
かつ得をしたいと考えます。
つまり、人にモノを頼むことにプライドがないのです。
ここまで読んで、自分は「怠け者」の素質があると感じた人は、さらに以下のステップで「怠け者」力を伸ばしていくことができます。
「怠け者」が何かを継続させたいときの6ステップ
①怠け者である自分を認める
まずは、自分の性格をしっかりと把握します。
過大評価も過小評価もいりません。
- 「面倒くさいな」
- 「布団はいって寝たいな」
- 「おやつ食べたいな」
ありのままの自分の気持ちを受け入れてみましょう。
②「やればできる」はウソ
次に「やればできる」という考え方と言葉は捨てることです。
こうすることによって、ただのサボリ魔とは一線を画した「怠け者」になることができます。
YDK(やればできる子)なんていません。
- やるからできる、やらなければできない
という毅然とした態度を持てるようにしましょう。
③無能な働き者にならない
さぁ、ここからが「怠け者」の本領発揮です。
やらなければいけないことを工夫し、どうやったら効率よくできるかを考えてみましょう。
がむしゃらにやるのではなく、必ず効果の出る方法を考えましょう。
④「最初の10日」は頑張る
怠け者の一番の敵は「熱しやすく冷めやすい」という心理です。
なので
- 三日坊主ではなく、十日坊主を目指す
野が大切です。
十日続けば、あとは自然と習慣になるそうです。「怠け者」の踏ん張りどころですね。
⑤「続けること」に努力しない
また、継続が苦手な「怠け者」が、続けることだけに満足してしまうと、だんだん作業が機械的になり、効率が下がります。
大事なのは、続けることで何が得られるかを理解することです。
- どういう未来を手に入れたいか
- どうして続けたいと思うのか
あくまでも継続という「過程」ではなく先の「結果」を求める気持ちを大切にしましょう。
⑥自分のやり方を信じる
最後に、大切なポイントです。
自称「怠け者」の人は、効果が出る前にもっと効率の良いやり方がほかにあるのではないかと感じて、すぐ別のことを始めてしまう傾向があります。
必ず効果が出始めるまで根気よく続けるようにしましょう。
この6つのプロセスを踏むことで、物事を継続的に行う能力を少しだけ伸ばすことができるようになります。
加えて、少しだけ自分の心と向き直る方法もまとめておきます。
「怠け者」が生きやすくなる4つの考え方
①変えられないものは比べない
キリンがうさぎになることができないように、別の誰かになることはできません。
変えることができないものは人と比べないようにしましょう。
②「いつか使うもの」を処分する
「怠け者」はいつか使うかもしれないといって、色々なものをとっておく人が多いです。
- 使わないものは、すべて捨てましょう!
③「気持ちのいいこと」を組み合わせる
「怠け者」にとって大切なのは
- モチベーションの維持
です。
なにかをしなければならないときは、自分の好きな作業を組み合わせ、魅力的なものにするという方法を本田さんは進めていました。
④好きを仕事にせず、仕事を好きになる
本文から少し引用すると
もし、あなたが現在の仕事を面白くないとか好きになれないと思っているとしたら、その理由は簡単です。
それは、仕事の出発点が「外部からの動機づけ」になっているからです。
「外部からの動機づけ」は、他人からの要請で仕事を行っている心理状態です。
必ず何かをやるときは
- 自分から行動することが大切
と本田さんは強調されていました。
まとめ|「なまけもの」が好きになる本に出会った
感想としては、怠け者というのは
- サボり魔とは少し違う
- 器用貧乏で浮気性(色々なものに興味がある)
- 他人の声に耳を傾けがち
- 或る程度、自分の能力に自信がある(から過信しやすい人)
という傾向があるのではないかと思いました。
ちょっとやれば、結果が出ると判っているので、継続することの強みを知らないまま大人になってしまう
- 器用貧乏タイプ
が多いように思うんですよね
(私も人のことは言えないのですが…)
この手の本は、わかりやすく
- 今日から頑張ろう!とポジティブな気持ちにさせてくれる
ので、楽しいですよね。
ちょっとした休み時間などに、さらっと読んで気分を向上させるといいと思います。
ちなみに以前、私が読んだ本田さんの本はこちら。
読みやすい自己啓発本という印象でした。
こういった自己啓発本を上手く活用して、生活をより楽しいものにしていきたいです。
それでは、最後まで読んでくださり、有難うございました。
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