女一人旅のフランス*初めて1人旅する前に知っておきたいポイント6つ
今回は、パリ行き往復航空券を予約して
- フランスに弾丸女ひとり旅
した旅行記をまとめてみます。
このとき私は東南アジアに1人旅をしたことはありましたが
- ヨーロッパは初
でした。
特にフランスのパリは、ヨーロッパの中でも
- 治安が悪い
とうわさを聞いていたので、不安も非常に大きかったです。
結論としては
行ってみて本当に良かった
と心の底から思いました。
この旅行があまりに楽しかったのがきっかけで、その後をフランス含めて欧州計14か国に1人旅してしまったほどです。
実際、私も1人旅をする前は非常に悩みました。
なので今まさに
- フランスひとり旅を悩む女性
に向けてアドバイス&使える情報を全てまとめておきたいと思います。
1. 空港からパリ市内はバスで行く
まず知っておきたいのが
- 空港からパリ市内
への移動方法です。
ガイドブックや情報サイトを見ると、列車でパリ北駅に向かうというルートも紹介されていますが
- 空港からパリ行きのバス
に乗るのが一番手軽で安全です。
オペラ座行きのロワシーバスというものがありますので、そちらを利用しましょう。
ちなみに私はRERのB線に乗って、空港からパリ市内へ向かったのですが
- ストで列車が動かない
- いつまでもパリにたどり着けない
など初日からぐったりでした。
雰囲気も非常に悪くて、海外に不慣れな女性1人で乗るのは現実的ではないと思います。
具体的な情報はこちらに詳しくまとめているので、参考にしてください。
2. スリ対策を徹底する
フランスで一番被害に遭う可能性が高いのは
- スリ
だと思います。
以前、ゲストハウスで知り合いになったフランス人の方も
パリはスリが多くて本当にイヤ
と何度も繰り返していました。
現地の方がそれほど強調するくらいに、パリはスリが多発する場所だと思われます。
対策として
- 地下鉄
に乗る際は、できる限りシートに座りカバンに手を置くようにしましょう。
▼メトロの入り口にはこのような看板があります。
座らず立って乗る場合は
- 周りの乗客
の様子に目を配り、荷物に手を添えるのがベストです。
観光時に利用するバッグは必ず
- ショルダーバッグ
を選び、肩からきちんと紐をナナメがけにするのが良いでしょう。
※リュックサックは後ろからチャックを開けられて、貴重品をスラれる可能性が高いので避けます。
当然ですが
- ポケットに貴重品入れない
というのも徹底して下さい。
私の場合、貴重品はすべてセキュリティポーチに入れて服の下に隠していました。
※スリ対策&おすすめの観光バッグは、こちらの記事でまとめているので参考にしてください。
3. 宿選びは治安の良い区域を選ぶ
女性の一人旅だからこそ
- 宿があるエリア
の治安は必ず確認しましょう。
特に、パリは区によって治安が異なることで知られています。
具体的には
- 10区
- 17区
- 18区
- 19区
- 20区
にある宿は避けた方が無難です。
ちなみに私は治安の悪い10区に宿泊しました。
初めてのヨーロッパだったこともあり、治安が悪いといっても大したことないだろうと高をくくっていたのです。
が、本当に雰囲気が暗くて治安が悪いとしか言えない場所でした。
詳しくはこちらにまとめましたが、悪いことは言わないので
- 治安の良いエリア
の宿を選んで、変な事件や犯罪に巻き込まれないように対策した方が良いと思います。
おそらく空港行きバスがあり、観光もしやすい
- オペラ地区
が最も女性の1人旅に適した宿泊エリアだと思いますので参考にしてください。
4. パリミュージアムパスを活用する
1人旅だからこそおすすめしたいのが
- パリミュージアムパス
の利用です。
こちらは、パリの主要な美術館・娯楽施設に入場できるパスチケットになります。
▲小さくまとまっていて、かなり利用者目線で作られたパスでした。
ベルギーやオランダでもこの手のパスを買いましたが、パリミュージアムパス以上に使い勝手がよいものは存在しませんでした。
値段は
- 2日間:48ユーロ
- 4日間:62ユーロ
- 6日間:74ユーロ
で、私は4日間パスを購入しました。
利点をまとめると
- 優先的に入館
- 期限内なら何度も同じ施設に入館可能
- 主要観光施設のほとんどで使用可能
- コスパ抜群
といった具合です。
以下、簡単にメリットを解説しておきます。
①優先入館!長蛇の列を回避
友人との旅行であれば、観光地の行列も楽しめるかもしれません。
ですが1人旅の場合は
- 喋る相手がいない
のでスマホで音楽を聴いたり、本を読むしかありません。
せっかくの旅行であれば出来る限りの時間を使って観光したいと考える人が多いでしょう。
このパスを使うと
- 優先列
に並ぶことができるので、長蛇の混雑に巻き込まれずに済みます。
そのため特に混雑しやすい
- ルーブル美術館
- 凱旋門
の入場が、本当に楽でした。
②何度も同じ施設に入館可能
パリミュージアムパスの素晴らしい点は
- 何度でも入館できる
という点です。
パリは本当に多くの素晴らしい美術館があるのですが、例えば
- ルーブル美術館
は滅茶苦茶に広いので、1日ですべてを回るのはかなり困難です。
なので時間に余裕がある場合は
- パス期限内に複数回訪問
するというのも1つ手だと思います。
私はこちらのパスで2度訪問し、すべてのフロアの美術品を周ることができました。
1人旅は
- 美術館との相性が抜群に良い
なので、のんびりと自分のペースで素晴らしい時間を過ごすことができます。
③使える施設が非常に多い
パリミュージアムパスの最大の利点は
- パスが使える施設の多さ
だと思います。
パリ市内だけで、以下36か所の使用が可能です。
- ルーブル美術館[火]
- オルセー美術館[月]
- ポンピドゥーセンター/国立近代美術館[火]
- オランジュリー美術館[火]
- ピカソ美術館[月]
- ロダン美術館[月]
- クリュニー中世美術館[火]
- ギュスタブ・モロー美術館[火]
- ドラクロワ記念館[火]
- ジャン・ジャック・エンネル美術館[火]
- ニシム・ド・カモンド美術館[月火]
- ケ・ブランリー美術館[月]
- ギメ美術館/東洋美術館[火]
- アラブ世界研究所[月]
- ユダヤ教芸術歴史博物館[月]
- ヨーロッパの歴史を刻む建造物
- 凱旋門
- ノートルダム寺院の塔[修復中]
- ノートルダム寺院のクリプト[修復中]
- パンテオン
- コンシェルジュリー
- サント・シャペル教会
- 贖罪教会[不定期]
- 軍事博物館/ナポレオンの墓
- レリーフ地図の博物館[第1月曜]
- 建築・文化財博物館[火]
- レジスタンス解放博物館[第1月曜]
- 移民史博物館[月]
- 装飾芸術美術館[月]
- 科学産業博物館/ラ・ヴィレット[月]
- 音楽博物館[月]
- 映画博物館[火]
- 工芸院博物館[月]
- パレ・ド・ラ・デクベルト[月]
※私が訪問したときは、モンマルトル美術館でも利用できました。[ ]内の曜日は定休日です。
パリ郊外にある
- ヴェルサイユ宮殿[月]
- フォンテーヌブロー城[火]
なども対象になっています。
フランスは芸術文化の層が厚く、この手のジャンルに興味があれば1人旅でも飽きずに
- 何日でもいられる場所
だと感じました。
④コスパが抜群に良い
最後にメモしておくと2017年に私が購入したのは
- 4日間62€(現地購入)
でした。
利用した流れも参考までにメモしておきます。
1日目は
- ポンピドゥーセンター(11€)
- ルーブル美術館(15€)
- パリ工芸博物館(6.5€)
計32.5€でした。
2日目は
- オルセー美術館
- &オランジュリー美術館(16€)
- サントシャペル教会
- &コンシェルジュリー(13.5€)
計29.5€でした。
3日目は
- ルーブル美術館再訪(15€)
- 凱旋門(9.5€)
計14.5€でした。
4日目は
- ベルサイユ宮殿(20€)
- ロダン美術館(9€)
- モンマルトル美術館(9.5€)
計38.5€となり、普通にチケットを購入した場合の値段は4日間合計で
- 115€
4日間のパス料金は、62€でしたので計算すると
- 115-62=53€お得
に観光できたということです。
日本円で約7000円得したという計算なので、観光費用はかなり浮いたと思っています。
パリ・ミュージアム・パスの購入場所は?
ちなみにパリ・ミュージアム・パスは、日本にいる間にネットで購入することができます。
しかし送料がかかります。
私は
- 現地購入
しました。
購入できる場所は、以下のHP(地図上のPOINTS OF SALEというところで購入可能)を参考にしてください。
The Interactive Map of Museums Paris Museum Pass
美術館、観光地が密集している区のKIOSK、文化施設以外なら
- 北駅(Gare de Nord)
- 東駅(Gare de l’Est)
- 空港(CDG)ターミナル1、2C,D,E,F
でも購入できます。
フランスでは、基本的に英語で会話が通じるので
- 現地購入の難易度は低め
です。
ミュージアム・パスと日数を伝えれば、相手も直ぐに理解してくれます。
加えて日本人だと伝えると、日本語の簡単なパリのマップもくれました。
宜しければ、参考にしてください。
5. おすすめの観光場所は?
1人旅だからこそ
- のんびり美術館巡り
が最も楽しくて優雅な時間の過ごし方ではないでしょうか。
初めてのパリなら
- すべてが新鮮
で、本当に楽しい観光ができると思います。
参考までに幾つかおすすめのスポットをメモしておきますね。
① ルーブル美術館
言わずと知れたパリ観光の大本命です。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナリザ』
- サモトラケのニケ
- ミロのヴィーナス
といった誰もが写真で見たことがある有名な絵画や彫像が展示されています。
フランスの美術館は基本的に
- 撮影OK
です。
沢山の観光客が『モナリザ』と記念撮影をしていました。
- とても広い美術館
ですので、短時間で回るのは厳しいです。
主要な作品がある場所をあらかじめ調べておくか、スマホで情報を調べて
- 英語名を学芸さんに見せる
といった具合に工夫するのが1番良いと思います。
ちなみに
- 火曜日は休館日
ですのでご注意ください。
入場の列は二つに分かれており、ミュージアムパス購入者専用の列に並べば、短い時間で入館できます。
私は二日(金・日曜日)に分けて、すべての階を回りました。
② エトワール凱旋門
シャンゼリゼ通りをまっすぐ進むと見えてくるエトワール凱旋門。
折角なら
- 上まで登ってみる
と良いと思います。
ご老人にはちょっと難儀かもしれません。
私はエッフェル塔には登りませんでしたが、エトワール凱旋門は上まで行きました。
というのもパリという町は、12本の通りが凱旋門を貫くように放射状に綺麗に伸びるように作られています。
その形が地図上で見ると
- まるできらめく星(エトワール)のようだ
という由来なんです。
展望台からぜひ、パリの通りを見下ろしてください。
幾つもの道が凱旋門を貫き、一極集中している他の都市では見られない景色を眺めます。
螺旋階段も長く、登るのに苦労します。
ですが、ぜひここからパリを一望してほしいと思います。
またパリミュージアムパスを持っていると、長蛇の列に一切並ぶことなく、すっと入場できたのでおすすめです。
③オルセー美術館
個人的に、パリで一番行きたかった美術館です。
- ルーブル美術館
だけ訪れて、オルセー美術館に足を運ばないのは非常にもったいないと思います。
特に印象派の絵画が多く
- ルノワール『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』
- マネ『草の上の昼食』
- ゴッホ『ローヌ川の星月夜』
など傑作が山のように展示されています。
美術館はターミナル駅をそのまま利用した作りになっていて、非常にオシャレです。
ルーブル美術館に比べると、こじんまりした規模ですので、一つ一つの絵画を丁寧に鑑賞することができました。
ルーブル美術館は、あらゆるところに絵画が飾ってあり、観光客も多いです。
情報過多で絵画の鑑賞をゆったり行うには不向きです。
一方で、オルセー美術館は落ち着きがあり、比較的観光客も少ないのが特徴です。
美術鑑賞が好きな方には心からおすすめできる美術館でした。
あまりに気に入り、開館時間から5時間以上入館していました。
もし私が絵画ならばルーブル美術館ではなくオルセー美術館に飾られたいですね。
④オランジュリー美術館
オルセー美術館とセットで訪れたいのが
- オランジュリー美術館
です。
とても規模が小さく、飾られている絵画も少ないです。
しかしモネの『睡蓮』連作が圧倒的な存在感を誇り、目に焼き付く美術館となっています。
美術鑑賞の楽しみは、写真で走ることのできない
- 絵画の大きさ
を体感できるという点です。
人間の視界を限界までを覆うモネの睡蓮の魅力を、上手く活かすように建築されていました。
⑤ロダン美術館
ミュージアムパスを購入していなかったら、候補に挙がっていなかった美術館です。
が、大変気に入りました。
この美術館では
- ロダンの代表作『考える人』
を見ることができます。
ちなみに『考える人』は
- 『地獄の門』
という作品の一部を抜粋したもので『地獄の門』も、この美術館に飾られています。
覗いてみると…
おお、考えていらっしゃる。
美しい庭もあり、こんな素敵な美術館に作品を展示されているロダンは幸せだと思いました。
観光客も多くなく少なくもなく、ちょうどよかったです。
彫刻のポーズからタイトルを類推して遊ぶのも面白いです。
ちなみに私が一番気に入ったポーズはこれ。
1人で物まねして遊んでいました。
⑥モンマルトル美術館
ミュージアムパスの対象施設として紹介されていなかった美術館。
たまたま訪れたところパスを使用できるといわれたので、入館しました。
小規模な美術館なのですが、なんとも可愛らしいです。
ちなみに
- ルノワールの『ぶらんこ』
は、ここで描かれたそうですね。
オルセー美術館で鑑賞した後でしたので、なかなか感慨深かったです。
すっかり気に入ったモンマルトルには二度足を運びました。
モンマルトルはパリを観光するうえで外せない場所。
モンマルトルの治安が不安という人も多いと思いますが、観光客が多く1人で足を運んでも大丈夫だと思いました。
こちらの記事におすすめ観光スポットもまとめているので参考にしてください。
6.おすすめの観光日数は?
私はパリに
- 5日間
滞在しましたが、全く飽きることがありませんでした。
おそらく
- 美術館が好き
な人であれば、1週間パリだけで過ごしても飽きないと思います。
注意点として核施設の
- 定休日
を必ず確認して、自分の旅程を合わせるように工夫しましょう。
女1人旅の観光のしやすさという点では
- オーストリア
- ドイツ
- スイス
などを選んだ方が、絶対に治安面では安心です。
でも好みがありますし、色々な国に訪れてみましたが私は
- パリはまた行きたい
と心から思っています。
フランスへの憧れが強い人ほど、セーヌ川沿いを歩いてるだけで幸せになれるはずです。
逆に
- 大自然が好き
- フランスに拘りなし
- 美術・文化・歴史に興味がない
といった人であれば、あえてフランスに1人旅するメリットはないかもしれません。
さっと2日ほどパリに滞在し
- ベルギー
- オランダ
を横断旅行するという旅程もおすすめしておきます。
旅の持ち物に関しては、他のヨーロッパ諸国と変わりません。
スリが多いので用心するくらいだと思います。
具体的なヨーロッパ旅行も持ち物リストも作成しているので、旅の準備にお使いください。
まとめ|女1人旅のフランスは大切な思い出の1つ
ということで今回の記事では
- フランスに女1人旅
した経験から、これから訪れる旅行者へのアドバイスをまとめました。
内容としては
- 空港からパリ市内はバス移動
- スリ対策
- 宿泊エリアに要注意
というものです。
治安に関する注意喚起は、こちらの記事を参考にしてください。
お得に旅をするのであれば
- パリミュージアムパス
が非常におすすめです。
実際に1人旅をしてみた感想としては
- 美術・文化・歴史
が好きな女性であれば、心から旅を楽しめると思います。
治安面では、正直フランスは女性の1人旅におすすめできるとは言い難い場所です。
が
- 観光スポットが多い
うえに1人で黙々と鑑賞できるものが多いので、おひとり様向きの旅行先でもあると思います。
治安が悪いといっても
- 女性の服装は開放的
- 英語はよく通じる
- 食事は美味しい
といった利点も多くあり、数日パリを観光するだけでも盛りだくさんの内容です。
私はずっと昔から
- フランス旅行したい
と憧れていたので、夢が叶ったような心地でした。
このときは、初めてのひとり旅ヨーロッパということで心臓バクバクの旅でもありましたが…
心から旅行して良かった
と今でも思っています。
不安材料が多く、踏み出せない女性も多いかもしれませんが無理しない程度に
- 前向きに検討してみる
と人生の楽しみが1つ増えるかもしれません。
それでは最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
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