バチカン市国は朝一番でも大行列!観光する前に必ず知っておきたい情報
今回の記事では、 イタリアのローマ市内に位置する
- バチカン市国の観光
について、 まとめたいと思います。
バチカン市国といえば
- システィーナ礼拝堂
- サン・ピエトロ大聖堂
といったローマ観光の見どころがぎゅっと凝縮された場所です。
観光シーズン(夏)は大行列が必須という噂も聞いていました。
事前に情報を集めた結果、 朝早くなら行列を回避できるかもしないということで、 私はバチカン市国に
- 8:20に訪問
- 予約なし
- 優先チケットやツアー参加なし
という状態で足を運びました。
しかし、実際に足を運んでみると…
う
わぁ…
ということで、思った以上に並びました!
無駄に大行列にはまらずに済む並び方もありましたので、実際にバチカン市国を訪れて気づいたことを記事にまとめたいと思います。
これから観光される方の参考になれば、幸いです。
1、サン・ピエトロ大聖堂(8:30)の様子
さて、この日。
朝早くなら並ばないだろうという見込みで、早朝に宿を出発。
だが、甘かった!
私がバチカン市国にたどり着いた時は8:20 だったのですが、既に想像を遥かに超えた大行列。
仕方なしに並びます。
すると、後から後からどんどんと人がやってきて、 振り返ると行列はあっという間に2倍に。
8:40では、後ろがこのような状態でした。
暇だったので観察していたのですが、やはり
- 8:30以降に人が増えた(8:20と10分差でかなり位置が異 なる)
と思いました。
なので、もし朝一番に行くのであれば、8時前には大聖堂に到着している状態が好ましいと思います。
2、行列の割にはスムーズに入場
非常に列の長い行列だったので、 どれほど待つだろうかと不安になったのですが、 時間を測ってみると
- 8:20に並び、9:10には入場
することができました。
つまり50分ほどの待ち時間で済みました。
もし事前にネットでバチカン市国の入場を予約していたら、 横の優先ルートから並ばずに入場できたようでした。
早めに予定を組める人は、 事前に予約をしておいても良いかもしれません。
3、朝の行列箇所は日陰
もう一つ良かったと感じたのは、 行列箇所が日陰になっていたことです。
夏は日差しが強くて、朝から暑いのですが、外で待っている間、 暑さに頭が行かれそうになるということもありませんでした。
ただ並ぶのが遅いと(タイミングが悪いと) 日陰にならない部分まで列がはみだしていました。
朝は、暑いといっても度が知れてますので、 やはり予約なしで訪れるのであれば、 朝一番が良いように感じました。
持ち物検査で注意すること
一応、入場する前に持ち物検査があります。
検査場があるのですが
- 女性は肩が出るような服を控える
- 飲料水は持ち込みOK
と知っておくと良いかもしれません。
暑いので、 飲み物は絶対に持っていった方が良いです。
4、サン・ピエトロ大聖堂の内部へ
さて、いよいよサン・ピエトロ大聖堂内部へ!
ヨーロッパでは色々な大聖堂に入りましたが、 そのどれもと異なる様相だなと感じました。
流石というのも変な話ですが、やはり非常に規模が大きく、精密でありながら大胆、自分の想像を超えている建物でした。
ちなみに大聖堂の入場料は無料で、写真も撮影可能です。
文句なしに一見の価値があると感じました。
5、サン・ピエトロ大聖堂のクーポラへ
ローマを一望できるというサン・ ピエトロ大聖堂クーポラにも上りました。
入り口は大聖堂向かって、右側になります。
値段は
- 徒歩8ユーロ
- エレベーター10ユーロ
でした。
結果としては、徒歩を選んで良かったと思います。
というのもエレベーターで行けるのは途中まで。
後半は全員、 階段を登って最終地点まで行かないといけないからです。
これがなかなか辛くて、上りきった時は汗ダラダラでした。
階段も前半は緩やかなのですが、後半は閉所恐怖症の方や、 巨体の方では絶対に通れないだろうという狭い通路を抜けていきま す。
手すりの代わりにロープがぶら下がっている場所もありました。
お年寄りや体力に自信のない方は、 事前に知っておいた方が良いかも知れません。
ただ見晴らしは良かったです。
本当に360度、ローマを見渡すことができます。
登った価値があるなと思えましたし、良い記念になりました。
ちなみに私が行った時はクーポラの入り口はガラガラでした。
朝一番だからかなとも思ったのですが、帰り(12時ごろ) にみても、下の写真のような状況でした。
一応、参考にしてくださいね。
6、バチカン美術館の入り口は別だった
サン・ピエトロ大聖堂は十分回ったし、次はバチカン美術館だ!
と意気込み、近くの係員の人に道を尋ねて初めて知ったのですが、早朝並んだのはあくまで大聖堂への入り口。
バチカン市国へ入るための入り口ではないんです。
つまり
- サン・ピエトロ大聖堂とバチカン美術館の入り口は別
だったんです!
ということは一度、大聖堂を出て、 もう一度ぐるりと裏側に回って別途美術館の入り口に行かないといけないんです。
看板を辿るように美術館の入り口を探すとまたしても…
だ、だ、だ
大行列!!!
写真は影になっていて見えにくいと思いますので、補足しておきます。
ここは緩やかな坂になっていて、坂の上に美術館の入り口があります。
そして行列が右と左の2カ 所に分かれています。
ポイントは
- 右はツアー参加者など優先入場
- 左がチケット購入する入場者
ということです。
私は最初、チケットを持っていないのに右の列ですいすいと上まで上ってしまい、美術館に入れず、また列に並びなおしました。
同じようなことにならないように、気を付けてくださいね。
ツアーチケットを宣伝してくる人に注意
余談ですが一度、上まで登ってしまった時、 あまりの混雑にチケット売り場が分からず、 近くにいる係員のような人に声をかけたんです。
そしたら空いているチケット売り場があると案内してくれたので、 うっかりとついて行ったのですが、 話を聞くとツアー参加の案内でした。
その時見たチケット価格が
- バチカン美術館+システィーナ礼拝堂:32ユーロ
- 上記に加えてサン・ピエトロ大聖堂:57ユーロ
でした。
更に「列に並んだら2時間待ちで、 こっちは列に並ばなくて済むから絶対にお得」と言われたのですが、 丁重に断り列に並びました。
実際、列待ちは見た目よりもスムーズで待ち時間は50分(10:20に並び入場したのは11:10)で済みました。
また料金も
- サン・ピエトロ大聖堂(クーポラに上る)8ユーロ
- バチカン美術館+システィーナ礼拝堂17ユーロ
計25ユーロで済んでいます。
提示された57€とは、倍以上値段が異なります。
とにかく人がすごいので、 列に並ばなくて済むという勧誘に心が揺れるかも知れません。
ですが、 列は見た目よりはスムーズに動くので、うっかり惑わされないように注意してくださいね。
7、バチカン美術館は看板に従う
ついに入場したバチカン美術館、バンザイ!
と思ったのもつかの間。
美術館が広すぎて、 どこにいったら良いのかさっぱりわかりません。
▲チケット売り場は荷物検査を受け、建物に入った後、階段を上った先にあります。クレジットカードもOKでした。値段は17ユーロでした。
マップも貰ったのですが、あんまりよく分からず、やっぱり音声ガイドも付ければ良かったのかなと一瞬後悔しました。
ですが、体力も限界に近づいていたので
- とりあえず「 システィーナ礼拝堂(Cappella Sistina)」という看板に従って進んでいく
ことにしました。
これが大正解でした…!
▲美術館の中には、沢山看板があって「システィーナ礼拝堂」までの順路が書かれています。
システィーナ礼拝堂は、美術館のルートの最終地点にあるので、 とりあえず看板に従って、人の流れに乗っていけば、 一通りの鑑賞ができるようになっていました。
ツアーの団体もおおよそ同じような順路で進んでいる雰囲気でしたし、一通りを見て回ることができたように思います。
様々な部屋があって、 見ていて非常に興味深かったです。
人も多いけれど、室内なので涼しいですし、 流れはスムーズで鑑賞は快適でした。
1か所、非常に見事な天井画が連なっている回廊がありまして、圧倒されてしまいました。
そして、ようやくたどり着いたシスティーナ礼拝堂。
残念ながら、撮影禁止なので写真はありません。
なので余談ではありますが、システィーナ礼拝堂の見どころである壁画を描いたミケランジェロ、実は教皇からの命で、嫌々に仕事を引き受けたという話を聞いたことがあります。
ミケランジェロの得意分野はあくまで彫刻、絵画は本意ではなかったようです。また、男女の裸体が多いのは、彼なりの抵抗だったという見方もあります。
で、確かにこれは大変だよな…と何だか同情してしました。
天井画は、上まで足場を組んで、直に画家本人が絵を描いていくんですよ!
私は高所恐怖症なので、その様子を想像しただけで嫌々ながらもここまでやり遂げたミケランジェロ凄いなぁって思いました。
ちなみに完成まで4年。
弟子に満足できないミケランジェロ本人がほとんど一人で制作したといわれています。
完璧主義の芸術家も大変なもんですね。
投稿が見つかりません。“]
▲映画『E.T.』の有名なシーンは、この天井画『アダムの創造』から着想を得ているといわれています。
8、バチカン美術館の出口は、サン・ ピエトロ大聖堂内部に繋がってる!?
さて、ようやく美術館を一通り巡って、無事出口へたどり着きました。
で、気づいたんですが
出た場所が、サン・ピエトロ大聖堂の入り口(中)なんです。
個人的にこれは
超衝撃
でした。
つまり
- 最初からサン・ピエトロ大聖堂ではなく、 バチカン美術館の入り口に並んでいれば、2度並ぶ必要はなかった
ってことになりますよね。
最初に大聖堂へ入るために並んだ時間は何だったんだ…!
と文字通りがっくりしてしまいました。
私と同じように、訪問者の多くはこの事実を知らず、一番最初に目に入る大聖堂入り口の行列に並んでしまうんですね。
でも裏手にあるバチカン美術館の入り口から入場すれば、そのまま中を通って、大聖堂にも入れるという仕組みなんです。
下に図も載せておきます。
美術館→大聖堂は繋がっているので、 最初から美術館に入場した方が、 二度入り口で並ぶ必要がないということです。
自分が実際に試していないので、保証はできないのですが、おそらく
- 大聖堂ではなく、9:00開場のバチカン美術館に入場
- 美術館出口から直接サン・ピエトロ大聖堂の中へ
- 余裕があればクーポラへ上る
と移動すれば、私のように大聖堂で1時間、美術館で1時間と並ばずに済みます。
美術館への道は、大聖堂向かって右手の路地をを、看板に従っていくと良いです。
これから訪れる方は是非参考にしてください。
まとめ|ローマ観光の人気スポット!バチカン市国の感想
ということで、 今回はバチカン市国に朝一番予約なしで観光に行った記録をまとめ ました。
まとめてみると
- 大聖堂への入り口は、朝でも並ぶ
- 飲み物の持ち込みはOK
- 女性は肌の露出に注意
- 優先チケット&予約は大聖堂に早く入れる
- 実は美術館⇒大聖堂は内部で繋がっている
- すべて回って、予算は25ユーロ(美術館17、クーポラ8、大聖堂無料)
- 変なツアー勧誘に注意
というものです。
朝早くから並んで、すべて見終えたときは13時を少し回るくらいの時間でした。
ちなみに私がバチカン市国に訪れたのは木曜日です。
事前情報で
- 水曜日と日曜日は礼拝のため非常に混む
とあり、 あえて避けました。
もしかすると同じような観光客が多く、 水曜日を保留にして木曜日に訪れたため、混雑していたということもあるかもしれません。
また、バチカン市国は国なので、 大聖堂の列が入国審査のようなものかと勘違いしていたのですが、 入国審査は特にありませんでした。
コロッセオやフォロ・ロマーノ遺跡は、外からでも見ることができますが、美術館や大聖堂は中まで入った方が絶対に良いと思います。
時間がなくどちらかを優先するのであれば、個人的にはバチカン市国がお勧めです。
それから先述した通り
- 待ちかまえてるツアーの勧誘に注意
です。
どうしても優先で入場したいのであれば、事前にネットで調べて優先パスなどを予約しておく方が良いと思います。
日本語対応のレビューが高いオプショナルツアーのリンクも貼っておきますので、宜しければ参考にしてください。
それでは、最後まで記事を読んでくださり、有難うございました。
皆さんの旅の参考になれば、幸いです!
※イタリアの治安に関して
ローマの治安は、はっきり言ってあまりよいものではないと思います。
ローマ~フィレンツェ~ベネチア3都市の治安に関する雑感をまとめてますので、参考にして下さい。
また、観光地でのスリ対策を強くお勧めいたします。
ちなみに私はセキュリティポーチ愛用者で、今までスリに遭ったことは一度もありません。
以下の記事に、使えるグッズの紹介や対策方法を全てまとめています。
イタリアはスリの心配も大きい国だと思うので、ぜひ一読ください。
イタリア旅行に関する他の記事
コロッセオ観光に関しても、できるだけ並ばない入口があるので参考にしてください。
コメント
コメント一覧 (2件)
サン・ピエトロ大聖堂への入場は7時からだと思うのですが、時期によって入れる時間帯が違うのでしょうか?
ご指摘、有難うございます!
バチカン美術館と、完全に混同していますね。修正させていただきます。
ご報告、感謝いたします。