オーディブルで英語学習(リスニング)は難しい!?【実際に使ってわかった利点&欠点】
皆さん、オーディブルって使ったことありますか?
Amazonが提供している有名な「聴く読書」サービスです。
初回だと一冊無料で本をもらえるというキャンペーンを長年やっている例のアレですね。
以前、無料で1冊もらってサラッと解約した経験があるのですが、なぜか(かなり前に利用したから?)また無料で1冊もらうことができました。
で、今回私が選んだのがこちら
- 『エルマーのぼうけん(My Father’s Dragon)』
です。
せっかくなら英語学習に利用できるコンテンツを選んでみました。
過去記事でも散々書いているのですが、とにかくリスニングに苦手意識が強くて、なにかハマれる学習方法はないかなと模索を続けていました。
元々、文学好きなので物語を聴くほうがリスニングに意欲も湧くかな、と。
で、毎晩寝る前に「エルマーのぼうけん」を聞きながら眠りについていたのですが
いや~~聞き取れないw
(もうちょっと聞き取れると思ったんだけど…)というのが本音で、なかなか道は険しいなと感じました。
ということで、オーディブルを使って英語学習してみた
- メリット
- デメリット
を並べながら、今後の英語学習について考えていきたいと思います。
オーディブルのレビュー・評判が気になるという方や英語のリスニング学習に興味がある方、参考にしてください。
オーディブル(Audible)って何?
最初に、オーディブル(Audible)について簡単に説明してきますね。
オーディブルは、Amazonが運営している大手オーディブルブックサービスの名称を指します。
2008年にAmazonの傘下に入り、子会社化されました。
日本でサービスが始まったのは2015年からですね。
- 小説
- ビジネス書
- ライトノベル
- 語学書
ありとあらゆるジャンルの本を、いつでもどこでも「聴く」ことができるという新しいライフスタイルを目指して、サービス提供されています。
初回無料キャンペーンで1冊「聴ける」
そんなオーディブルの初回無料キャンペーンでは
- 最初の1冊は無料
で利用することができます。
しかも、手に入れた本は何度でも聴ける(無料キャンペーンで手に入れた本も含む)ので、実質
好きな本を一冊もらえる
といっても過言ではないキャンペーンなのです。
Amazonアカウントを既にもっているのであれば、正直利用しない手はないキャンペーンです。
ちなみに体験後の料金体系は
- 毎月1500円(=1コインもらえる)
- オーディオブックが1冊聴ける(コインと交換)
- 単品購入(1冊3000円~)も可能
という感じになっています。
私は昔利用したのですが、何故か(?)また一冊もらえたので昔利用したことがある人もよかったらチェックしてみてください。
\ 初回一冊無料で聞けちゃう /
オーディブル(Audible)を使った英語学習のメリット
ということで以下、そんなオーディブル(Audible)を実際に利用して英語学習してみた感想をまとめていますね。
順に
- 倍速設定
- バックグラウンド再生
- オフラインできける
- スリープ機能がある
- ナレーションが素晴らしい
という5つです。
それでは、サクッとみていきましょう。
倍速再生(スピード調整が細かくできる)
まず最も良いなと感じた点が、スピード調整が細かくできるという点です。
オーディブル購入してみて
- 速すぎる
- 聞き取れない
- なんて言ってるのか不明
となってしまったときは、倍速を0.8倍や0.9倍に落とすことで問題なくリスニングができます。
You Tubeだと、この点
- 2.5倍刻み
になっているので英語のリスニングとしては、使いにくい部分もあるんですよね。
速度調整しやすいというのはオーディブルの大きなメリットだと思います。
バックグラウンド再生可能!時間の有効活用がしやすい
シンプルに、バックグラウンド再生が使えるので
読書しながら他のことできる
というのも魅力です。
例えば普通、本を読んでいるときは
- 食事
- 料理
- スマホ閲覧
とかできないです。
でも、オーディブルならラジオみたいに流しながら机の上を拭いたり、ご飯食べたりできます。
他にも
- 通勤時間
にオーディブルを使うことも可能です。
電車移動だと本を読んでても乗り換えの度にカバンにしまって、集中力途切れること多いです。
でも、オーディブルなら耳で聞くのでその辺の心配がありません。
- ウォーキング
- ランニング
- その他スポーツ
などにも使えます。
英語のリスニングに関して言えば、ちょっと別のサイトで調べ物をしたり。
わからない単語などが出てきた時にサクッと同時に調べることもできます。
Kindleでスクリプトを見ながら、耳でオーディブル(音声)を聴くという使い方も勿論、可能です。
他のことをしながら耳で情報を得られるので、時間を有効的に使えるのは大きな利点だなと思いました。
オフラインで聴ける
似たようなメリットとしては、オフラインで聴けるという点も大きな魅力です。
ネットをあえて切った状態にして
- SNS
- YouTube
など他のことをしない状況も作りやすいと思いました。
通学・通勤の時間帯の英語学習にも、オーディブルは活躍する気はします。
スリープ機能が優秀
それから機能面ですごく良いなと思っているのが
- スリープ機能
です。
寝る時に聞いているのですが、ずっと流しっぱなしになってしまうのを事前に防ぐタイマー機能を活用しています。
これがあるだけで大分、便利だなと思います。
やはり寝る前の習慣にしてしまうのが、一番良い気がしています。
音声だけなので、動画系のコンテンツよりも目にも優しく眠りにつきやすいと感じています。
ナレーターの音声が素晴らしい
オーディブルを聞きながら、つくづく惚れ惚れするのが
- ナレーターの抑揚
です。
これは、本当に素晴らしいなと感じます。
聞いてるだけで心地よく癒されるものがありますし、やっぱりプロの読み聞かせ(?)なので単純に聞き取りのハードルも低くなりそうです。
聞き取れない部分があっても「楽しいな」と思えて、学習が続きやすい。
また30秒前に簡単に戻せるので、何度も同じ箇所を聴くこともできる。
オーディブルはこういったアプリをの使い勝手の良さが光るサービスだな、とは感じました。
オーディブルはリスニング弱者にはハードルが高い?
ただここまでやってみて真面目に悩んでるのが、オーディブルを使った英語学習は
リスニング弱者にはハードル高い気がする
という点です。
主な理由としては
- スクリプトがない
- 状況把握しにくい
- コンテンツが長い
の3つです。
スクリプトがない(できるなら書籍を買おう)
まず、オーディブルを使ったリスニング学習が難しいなと思った最大の理由が
スクリプトがない
という点です。
YouTubeやネットフリックスだったら「字幕」があるんです。
だから聞き取れなかったものを確認して、繰り返し復習することができるし、案外に視聴ハードルが低い。
その点、オーディブルは耳だけが頼り。
私は英語字幕をつけてしまうと、字幕ばかりを見てしまう(耳に意識が向かない)という点もあるので、音に全集中できるという点ではオーディブルの方が良いのかもしれません。
でも、やっぱり聞き取れなかった部分が気になってしまう。
なのできちんと学習に利用するなら、やはりテキストも合わせて購入するしかないな、と判断しました。
(結局、電子書籍を購入しました)
オーディブル(音声コンテンツ)と書籍(スクリプト)両方が必要になるので、この点でコスパはあまり良くないかなという気もします。
状況把握しにくい(ファンタジーあるある)
もう一つ「しまったな」と感じたのが、実は私
「エルマーのぼうけん」を読んだことない人
なんです。
結構、この手の有名な児童書は多く読んでる方だと思うんですが、なぜかエルマーは読んでなかった(読んだのかもしれないけど何も覚えてなかった)
で、聞いてたらなんか初っ端から
え、この猫めっちゃ流暢にしゃべるやん
みたいな。
え、そういう世界なの?それとも、子どもだから動物の声がわかる設定なの?それともこのネコが特別なの?それとも私が何かしら情報を聞き逃したの?みたいな。
すごい喋るネコ出てきてドラゴンの情報教えてきたやんって思ったら、割とハードな旅にあっさり出ていっちゃって。
君そんなノリで冒険に出て大丈夫?みたいな。
心配してたらやっぱり、途中でたくさんトラが出てきて食べられそうになるんですよ。
でも、チューイングガム渡して回避するんです。
なぜなら、トラの大好物がチューイングガムだったから。
いやちょっとまって
チューイングガムって
「え、これ合ってる????」みたいな「正しく聞き取れてる?????」みたいな「相手はトラだぜ????」みたいな「脳内補完してない???」的な。
多分、私の心が完全に汚れてしまっているのとリスニング力に自信がないことが相まって、話を正確に聞き取れてるか疑ってしまうんです。
やっぱり児童書だと
- ファンタジー
が多くなるので、既に内容を知っている話を選んだほうが良いかな、と感じました。
割と奇想天外な流れになっていったときに、状況を察するのが難しいです。
やっぱり映像付きのほうが状況把握もしやすいし、あんまりこういう不安もないかな、と思います。
自分のリスニング力の低さを痛感しやすい勉強の仕方ではあるな、と感じました。
コンテンツが長すぎる(寝落ちする)
もう一つ「しまったな」と感じたのが
- コンテンツ量
です。
例えば『エルマーのぼうけん』は2時間以上のコンテンツなので、夜寝る前に聞いてると絶対に途中で寝ちゃうんですよね。
自信がなかったので
- 対象年齢低め
- 3時間未満
のコンテンツで選んだのですが、もっと短くて簡単な絵本とかでも良いのかな、と感じました。
英語学習は、自分のレベルをきちんと把握するのが大切(背伸びしすぎるのは✕)だと思うので、その点では判断を誤る可能性が高い気がします。
だって児童書レベルならイケるだろう?
って思いません?
これがね~~~~~本当に「まだまだだね」と自分に言いたくなるレベルで聞き取れないんです。
ただ対象年齢を下げすぎると、内容に興味をもてるかどうか。
とりあえずは『エルマーのぼうけん』をきちっと1.0倍速で精聴できるようになるのが目標かな、と感じました。
オーディブルを使った英語学習のコツは?ハードル下げまくれ!
私自身がリスニング弱者なので、当てにならないかもしれませんが
- TOEICリスニング400以上
は最低ないと「もはや何も聞き取れずに英語が耳を素通りしていくのでは…」と正直思うところがあります。
調べてみると
- 英語初心者におすすめなオーディブル(洋書)
みたいな記事がたくさん出てきたりするんですよね。
悪く言うつもりはありませんが「ハリー・ポッターおすすめです!」とか、本当に英語初心者を想定しているのかな、と。
そういう人に限ってTOEIC満点&英検1級もってますみたいな、いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやリスニング弱者の聞き取れなさナメんなよ?なんならハリーがホグワーツ辿り着く前に挫折するぜ?みたいな心境です。
めちゃくちゃ難しいと思います、英語初心者にオーディブルって。
それでガッカリしたり、へこんでしまうのが一番良くない気もします。
とにかく「児童書」という響きに油断せず、ハードルを限りなく低くした方がいい気はしました。
ただ好きな物語があって何度もそれを聴けるくらいの熱意があるなら、英語初心者でもあえてオーディブルを使うのはアリかもしれません。
ハリー・ポッターが大好きな人なら、すごく効果あると思いますしね。
先ほど説明したように速度を遅くできるので、まずはゆっくり聴くという使い方もできます。
で、何度も繰り返し聞いていく。
やっぱり好きなコンテンツを選ぶというのが大事だと思うので、お気に入りの本がある人は手元にオーディブル置いておくとリスニングの選択肢が増えて楽しいとは思います。
オーディブルで英語のコンテンツ探す方法
オーディブルで英語のコンテンツ探す方法もメモしておきます。
まず「カテゴリー」から
- 絵本・児童書
を選びます。
そのうえで「英語」にチェックをいれれば、OKです。
おすすめは「サンプルを聴く」を必ずクリックして、聞き取れそうかどうかをチェックすること。
このサンプルが、結構長いんですよ!
なので、自分のレベルで「ギリギリいけそうかな」と思うコンテンツを選ぶのが良いと思います(少し難しいようなら0.9倍速で聴くこともできるので)
ナレーションの好みなどもあると思いますしね。
あとせっかく無料でもらえるので
- 値段が高いコンテンツ
を選んだほうが得だとは思いました(笑)
英語のものは1500円以下のものなどもありますので、2000円を超えるコンテンツを選んだほうがせっかくの1冊無料キャンペーンを活かせる気がします。
まとめ|オーディブルは英語以外にも色々とコンテンツはある
ということで今回は、オーディブルで英語学習をしていて思った
- メリット
- デメリット
をまとめていきました。
もう少し学習をやり込んだ後で、また効果などを学習記録としてメモできる日がきたらいいなと考えています。
結論をまとめると
- 倍速設定
- バックグラウンド再生
- スリープ機能
などアプリの使い勝手がとても良いです。
コンテンツも色々と選べて楽しいけれど、スクリプトがなくてコンテンツも長いので、思ったよりもリスニングのハードルは高めでした。
なので必ずサンプルを聞いたうえで、できる限りハードルを下げて学習に利用するのがおすすめです。
ちなみに英語以外にも色々とコンテンツがあります。
オーディブルは一律1500円なので
- 書籍の定価が高い
- なかなか手に入りにくい
といったタイトルを選んだ方が、お得かなと思います。
聴くときはアプリを使うのがおすすめ。
例えば
- 宮部みゆきさん
- 角田光代さん
- 西加奈子さん
- 池井戸潤さん
などの本もあります。
西加奈子『サラバ!』などは、俳優の松坂桃李さんがナレーターを務めているのでファンの方は嬉しいと思います
パッと見たなかで1冊おすすめ本を選ぶなら
- 池上彰『世界を変えた10冊の本』
という本を推薦します。
以前、kindleで買って読んだのですが、池上彰さんの解説のうまさに感銘を受けました。
具体的には
- アンネの日記
- 聖書
- コーラン
- プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
- 資本論
- 沈黙の春
- 種の起源
といった本を宗教、歴史、文化といった様々な知見を補足して解説している良書です。
わかりやすいうえに既にこれらの本を読んだ人にも(また読んだことのない人にも)興味深い内容になっていると感じました。
語り口調なので、オーディブルとの相性も良さそうです。
自己啓発本なら
- 岸見一郎『嫌われる勇気』
あたりもアリかもしれません。
構成が
- 対話形式
になっているのでオーディブルとの相性は良さそうです。
デカルト『方法序説』など岩波文庫も多数あります。
が、こういった本は(オーディブルだと読み直しがしにくいので)音声で内容を理解するのは、しんどい気がしますね。
カズオ・イシグロ、ジョージ・オーウェルなどもあります。
『日の名残り』など、とても好きな本の1つです。
とは言ってみたものの、こういった本も文章で読んだ方が、落ち着いて読める気がします。
『モモ』もありました。高山みなみさんが朗読されてます!
オーディブルではありませんが、書籍で最近読んだものならこちらが面白かったです。
上記であげた以外にも色々なタイトルが揃っています。
何にせよ、オーディブルは最初の1冊は無料なので
- 気軽にお試し
のつもりで英語学習ではなくても、自分が今一番読んでみたい本を選ぶのが無難かもしれませんね。
宜しければ参考にしてください。
\ 初回一冊無料で聞けちゃう /
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