超飽きる!「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の評判を調査
今回の記事は、英語学習者の多くが一度は手に取ることを迷うだろう
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
について書きたいと思います。
この本、皆さん実践されたことはありますか?
私はあります。
購入したのは6年以上前(手元にあるのが2014年発行)で、とりあえず三周は確実にしました。
中学生英語を瞬間的に言えるようになることを目標とした構成で、この一冊をやり込むと
- 基本的な英文
を素早く作るための「慣れ」を獲得することができると言われています。
まさに野球の素振りという例えがピッタリくるような1冊。
当時は初めて瞬間英作文の存在を知ったこともあり、この本のおかげでスピーキングに対する苦手意識が少しばかり軽減されたと満足した記憶があります。
が!
この本、めちゃくちゃ飽きるんですよね…(汗)
すごく正直にレビューすると、かなりの確率で挫折する人がいるテキストだとも感じるものもあります。
ということで以下「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の
- 効果
- 評判
- レビュー
に関する情報をまとめてみたいと思います。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に興味がある方の参考になれば、幸いです。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」 を3周以上した効果
まず、自分の体験から「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のレビューをざっくりメモしておきます。
かなり前の話なので、少し曖昧なのですが当時は
- TOEIC790点
を初めてとった頃だったと思います。
塾でアルバイトをしながら高校生に偉そうに、英文法や長文読解を教えていたのですが
英語を話せる自信が全くない
とにかく英会話に苦手意識ありまくりで。
オンライン英会話に初めて挑戦したものの一言も話せなくてトラウマになり、あまりにも辛くて、藁にもすがる思いで購入したのがこの本でした。
この本のおかげで、初めて「瞬間英作文」って学習方法があると知ったんですね。
最初に取り組んだ時の感想は
(これはすごく効果があるかもしれない)
という感じ。
この本、以下のような例文がズラッと続いている構成になっているんですよ。
ちなみに「これらの文をすぐに英文になおして言ってみてください」と指示されたら、皆さんはできますか?
あの少女たちは高校生ですか?
あの鳥たちは何ですか?
あなたの子どもたちはいつ宿題をしますか?
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』より引用
私これ、パッと言えなかったんです(汗)
複数形が出てくる最初のところで「えっと…」とつまってしまって。
かなりショックだったのですが、それが割とモチベーションにつながった記憶があります。
高校英語どころか、自分は中学1年生レベルの英語もちゃんと習得できていないんだと気づくことができたのは、ひとえにこの本に出会えたおかげでした。
ちなみに答えは
Are those girls high school students?
What are those birds?
When do your children do their homework?
になります。
実際、この本を読んだおかげでプラスの効果はあったと考えています。
ただこれで「英語がペラペラに話せるようになりました」というのは1ミリもなくて。
あまりにヤバすぎて外国人を前に緊張とパニックで一言も英語が出てこないレベルだったけど、ちょっと自分の意志を伝えられるようになった(かもしれない)くらいの成長、とお考えください。
まぁ、それでもポンコツ過ぎた自分にとっては大きな成長だったと思います。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」が退屈な最大の理由
ちなみにこの本、最初は頑張っていたんですがどんどん飽きてしまって。
3周するのに1年以上かかった気がするんですよね、そりゃお前効果ねぇよって言われちゃいそうなんですが。
好きな外国語学習系のブロガーさんが紹介していたりもしたので「やっぱり効果あるんだ」と思い直しては、本棚から取り出してブツブツ練習してみたり。
でも、結局しっかりと自分のモノにするまではやり込めなかったと反省しています。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」が
- 退屈
- 飽きやすい
- つまらない
と感じてしまう理由は一体何なのか?
端的に結論を述べると、例文に面白みがない(+実用的ではない)というのが最大の理由と思うんですよね。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の例文、始終このような感じ。
すごく平凡というか、教科書的なんですよね。
- あれは本物の花ではない
- 彼らは警官です
- クリスマスはいつですか?
といった文を英語に直して、さっと答えるというトレーニングなのですが、慣れれば慣れるほど
(こんな文章、一生使わないだろうな…)
とボンヤリ考えてしまう。
すごく勿体ない構成というかモチベーション維持が難しい、と感じる最大の原因でした。
(おそらく)この本の英文を暗記しても意味ないけど…
繰り返しますが「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は
- 実用性のある英文が少ない
んですよ。
おそらくこの本に書いてある英文を全部丸暗記しても、ほぼ100%の確率で英会話ができるようにはなりません。
なぜなら、これはとにかく
- 瞬発力
を鍛えるためのトレーニング本なんですよね。
だからこの本の本質的な価値を説くのであれば、例文の質や語彙なんてどうでもいいとも言えるんですよ。
日本語とは大きく異なる英語という言語の
- 語順に対する慣れを獲得すること
を徹底的に目指して、ガチで取り組む本なんです。
この本をやり込むことで、確かに
- 瞬発力
- 中学英語の総復習
- 正しく英文を作る力
を養うことができます。
そのうえで、語彙を増やしたり実践的なフレーズをどんどん覚えていく学習がプラスαとして絶対に必要ということです。
その下地作り、最初の最初。
一番最初のステップであり、扉を開く本。
土台を作るという意味で、絶対に効果はあると思うんです。
が!
やっぱりそのまま使える表現を、せっかくなら瞬間英作文をやりながら暗記したいって思っちゃうんですよね。
だって、そんなストイックなれないから…
できるなら使える表現をきちんと覚えながら、効率よく瞬間英作文も同時にしちゃいたいと思いませんか…?
ある種のいい訳なのかもしれませんね。
この本を続けれられる人は相当勤勉というか真面目というか、コツコツ勉強できる努力の人だと思う。
私も最初の頃は、簡単な文章もさっと英文になおせなくて「うわ~ヤバイな」という焦りをモチベーションにすることができました。
でもこの本を、10周以上とかフル暗記するまで使い倒すストイックさは自分には全くなかったです。
言い訳がましいかもしれませんが、多分、そういう人が他にも大勢いる気はしました。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」 の評判は?
ということで少し気になったので「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の評判、集めてみました。
まずは実際にこの本をやり込んで、効果があったという声です。
リスニングは発音が出来れば、割と習得するのは早いとおもうのですが、やはり自分が言いたいことの文法を組み立てることが一番の課題だと私は思います。このシリーズが一番効率がいいと思いますし、特にこの本は非常にベーシックで分かりやすくおすすめです。単語のボキャブラリーが少し少ないように感じますが文法を覚えるためには難しい単語は二の次という考え方なのでしょう。通勤中に毎日10分聞いてますが着実に成長しています。英会話を習う前に、高い英会話教材を購入する前に、非常に安いこちらを体験することをおすすめしたい。
Amazonから引用
一文一文は簡単なのにぱっと出てこない。
ただ、1週間も継続したところ、リスニングが飛躍的に伸びてきました。
基礎が大事ということをシンプルに伝えてくれる本だと思います。
背伸びしすぎちゃって苦しんでる方に勧めたいですね。
Amazonから引用
外資IT企業にいましたが、本社(米国)との会話での反応スピードが難点で
ブレイクスルー出来てませんでした。
ある日、某外資では英語が苦手な社員向け「お勧め本」であることを知り、すぐ購入。
内容はシンプルな英文で、すぐに言葉にできることを主眼においている。
中学生英語とは言え、「やってみると」効果あり。
@@もっと早くこの本に出会いたかった(^^;;@@
文法も考える必要なし、実践重視です。
ただし、サボると効果消えちゃうので注意。
Amazonから引用
Amazonの高評価レビューを見ると、きちんと実践されている方の好意的なレビューが目立ちますね。
- ボキャブラリー
- 例文の質
にこだわる前に、シンプルな英文をつくる練習の重要性を説く内容が多かったです。
ちなみに先ほど紹介した記事のブロガーさんも
瞬間英作文とは、日本語の文をみて、それをすぐさま英語に口頭で訳していくというシンプルな勉強方法ですが、受験英語に汚染されていたぼくにとっては、人生で初めての「英語を使う」トレーニングだったのです。
これが知識だけムダにたくわえていた自分の脳を“英語を使えるモード”にバシッと切り替えてくれて、この1冊だけで、リーディングのスピードは上がるわ、リスニングはわかるわ、スピーキングもできるわ・・・
良いことが一気にドカッと起きたのです。
「なぁ~んだ、英語ができるってこういうことだったのか!」
という、一種の悟り、コペルニクス的転回、略してコペ転がブレイクスルーぶちかましてしまったのです。
私が実践して失敗した英語の勉強方法2つと、そこから抜け出せた方法1つ【失敗談】
と語っています。
こういうレビューを読むと、また頑張って瞬間英作文と向き合おうかな…という気持ちにもなってきますね。
次は、辛口レビューをチェックしてみました。
海外生活経験あり、今も仕事で英語を使っています。ベストセラーだったのと、他書籍ですすめられていたので中身を見ずに購入。
いやいや、これないです。
この本の文章丸暗記したら、どんどん話せるどころか、全く話せない人になります。
全く実用的じゃない。
この一冊を完璧にやりました!て方いましたら、是非英語圏に行ってその成果を試して下さい。いかにこの本が実用的じゃないか分かるでしょう。
Amazonから引用
本当はS書店で現物を見てから買おうと思ったのだが、店頭に無かったので、良いレビューが多いのを信用しアマゾンで購入。
が、本が届いて中を見たら愕然。まず、例文が中学校の英語教科書にそのまま出ているような英文で、実際の英会話で頻出が想定されるような例文ではない。
しかも、受動態や関係代名詞の例文とかもシッカリ入っているが、現実の英会話で、本当にそんな表現使うのか?
「それは、2冊後で学ぶ第3ステージで」と擁護する意見もあるが、第3ステージにたどり着く前に挫折してしまうのではないか?
という訳で、会話の本と言うより、中学の教科書を焼き直して作った高校受験生向け「英作文対策本」の感が強い。
また、「瞬間英作文トレーニング」と謳っているから、瞬時に言いたい事が口から飛び出すような工夫が何かされてるのだろうと思っていたが、単に丸暗記せよと言うだけの話であって、特に何の工夫もない。
アマゾンさんには悪いが、本が到着して1時間後に、返品の処理をさせてもらった。
Amazonから引用
見開き左に和文、右にその訳の英文がただ延々に続いてるだけの本です。
頑張って5周ほどしましたが、ただ時間だけ取られたような気がして、その浪費した時間に見合った効果があるのかは疑問です。
なぜ「a piano」になったり「the piano」になったりするのか説明が欠けているので何度も間違えてしまいました。
本書の()の使い方のいい加減さも目立ちます。
意味の曖昧な和文や複雑な和文が多く訳しにくいです。文法の説明はほとんどなく、中学レベルの文をただ並べてるだけなので、誰でも作れるような本だと思います。
最後に、かなり飽きが早い本です。
Amazonから引用
いや~辛口レビューもなかなか強いですね(汗)
やはり
- 例文の質
- 文法の誤り
- 本の構成の飽きやすさ
を指摘する内容は多かったです。
辛口レビューを書いている方は、すでにTOEICで高得点をもっていたり、英語圏に滞在されているという人が目立ちました。
学習者のレベル&「目的」によって感想は異なるかも?
こういったレビューを色々と見ていくと、学習者の
- レベル
- 目的
によって評判は異なってくるかもしれないな、と感じました。
この本の対象者として、個人的におそらく妥当だと思うのは
- 英文法
- 語彙
がある程度理解できているけど、全く英会話ができない(苦手意識がある)英語学習者ではないかな?と思います。
大学受験でガリガリ英文法覚えて、長文も読んで。
それなのに全く英語が組み立てられず英会話能力ほぼゼロみたいな(私みたいな)人が「あ、自分全然中学英語すらできないじゃん」ってハッと気づくような本って感じです。
逆に言えば、すでにある程度の英会話能力があって
- 実践的な英会話
- 実用的なフレーズ
を学びたいという人には全く合わない気がします。
「瞬間英作文」という学習方法をすでに知っているのであれば、このテキストではなく違うものを利用して、瞬間英作文を自分で行うのが理想的かもしれないです。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の代わりに使えるテキストは?
ということで以下「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の代わりに使えそうなテキストもまとめておきます。
まずはこちら、スティーブ・ソレイシィさんの有名な一冊。
ネイティブスピーカーの視点で基礎の基礎から英会話の重要フレーズを教えてくれています。
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
は合わないと感じた人は、スティーブ・ソレイシィ「英会話なるほどフレーズ100」は手に取るのは非常におすすめです。
というのもこの本で紹介されてるのは
- ネイティブの自然な英語
- そのまま使えるフレーズ
ばかりで、実用的なフレーズ暗記がしたいという人にうってつけなんです。
あと各項目の下にある「エクササイズ」の文を使って、瞬間英作文できると思います。
ちなみに同じ著者の「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」という本も超良書です。
すごく簡単な内容なのですが、英会話の
- 実践的なコツ
をわかりやすく教えてくれています。
海外旅行やちょっとした英会話であれば、ここに書かれていることを心掛けるだけで
- 英会話のハードルがぐっと下がる
ので、ぜひ一読ください。
あと評判が良いのは「表現のための実践ロイヤル英文法」についてる「英作文のための暗記用例文300」です。
これはCD付きで薄くて軽いので持ち運びもしやすいです。
ただ難易度的に「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」くらいの(中学英語レベルの文章で)瞬間英作文ができる人が、次なるステップアップに使うという感じだと思います。
ハードルを下げて簡単な英文をスラスラ言えるようにするという目的なら
- 英検3級の参考書
とかを古本屋で一冊購入して、フル暗記するとかでもいいのかもしれませんね。
最近は、コチラの本も気になっています。
アプリだとこれが無料で一番使いやすいです(iPhoneしか使えないかも)
自分で作る瞬間英作文 – TOEIC®・英会話のためのアプリ
masayoshi onuki無料posted withアプリーチ
最近、また英語頑張ってみようかなと思えるようになったので、色々と試してブログで報告してみようかなと思います。
まとめ|思い入れはあるけれど、今からやるなら…?
ということで今回の記事では
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
についてまとめてみました。
個人的には、本との相性を見極めるためにも、まず
- 一番後ろの体験談
から目を通すことを強くおすすめ致します。
というか、この筆者の体験談がこの本の核だと言っても良いのかもしれません。
- 大学受験
- 高校での英語学習
- TOEICスコアアップ
に力を入れてきた日本人ほど、筆者が語っているように
- あんなに勉強したのに…
- あんなに単語を覚えたのに…
- あんなに英文法の問題を解いたのに…
というフラストレーションを味わった経験があると思います。
英語を話そうとすると全く言葉が出てこないと感じたことがある人ほど、著者の体験談を読むことで
- 瞬間英作文で変われるのでは…!
と活路を見出し、モチベーションを上げて学習に取り組むことができると思います。
個人的にも
- 中学英語を”本当の意味で”習得する重要性
に初めて気づけた、そのきっかけとなった本なので思い入れは強いです。
受験英語にコテコテに凝り固まった日本人学習者を啓蒙する代表的一冊としては、おすすめしたいところですが。
退屈だと思う気持ちも、よくわかるという内容でした(汗)
それでは、当記事が同じような英語学習者の参考になれば幸いです。
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