ヨーロッパ周遊にユーレイルパスは必要?【パス無しで欧州2周した結論】
ヨーロッパ周遊をしようと考えた人なら、誰もが一度はユーレイルパスを買うべきか悩んだことがあると思います。
私自身もヨーロッパ周遊しようと決めたとき、購入を非常に悩みました。
というのも初めにプランを立てるため「地球の歩き方」を購入したのですが
- 鉄道パスを利用して周遊するのが前提
の内容だったんです。
でもぶっちゃけ
パスって高いじゃないですか?
なので悩んだ結果、購入を見送りました。
その結果
- ユーレイルパスは買わなくても欧州周遊はできる
とは感じました。
私の場合、飛行機・高速バス・鉄道の3種類の交通機関をすべて利用。
チケットはすべて日本を出てから購入。
10か国(フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、イタリア、ポーランド、チェコ、スロバキア、オーストリア)を一人旅で巡りました。
※詳しいルートは下の記事を参考にしてください。
ただし!
一概にユーレイルパスを否定することもできないとも思います。
例えばユーレイルグローバスパスはここ数年で
- パス加盟国➡24か国から31か国へ
- 2017年からイギリスも加入(高速鉄道ユーロスターの利用も可能に)
という嬉しい変化があり、数年前よりずっと多くの国への旅行が可能になりました。
また手元のガイドブック(2015年版)の料金表と比較すると、パスの値段も数年前より、うんと安くなっています。
さらに「レイルヨーロッパ【公式】」の公式ホームページでは、度々かなりお得なキャンペーンをやっています。
▶ユーレイル グローバルパス予約 – 鉄道乗り放題:レイルヨーロッパ【公式】
こういう情報知っているかいないかで条件は大分変わってきますよね。
今回の記事では、ユーレイルグローバスパスについて自分なりに調べたことを、実際に周遊した経験を踏まえながらまとめてみます。
これからヨーロッパ周遊する方のお役に立てれば幸いです。
1、ユーレイルパスとは?
まず最初に確認しておくとユーレイルパスは、私たち海外からの旅行者が
- ヨーロッパの31カ国の国鉄に乗り放題となる鉄道パス
を指します。
このパスがあれば有効期間内で何度でも距離に関係なく、列車に乗ることができます。
なので、ヨーロッパ周遊のために訪れている旅行者に、非常に人気があります。
周遊者向けのパスとしては挙げられるのは特に
- ユーレイルグローバルパス(5カ国以上完全フリーパス)
というフリーパスです。
※以前はユーレイルセレクトパス(4か国事前に選択パス)が存在しましたが2019年以降、販売中止になりました(▶ユーレイル セレクトパスについて レイルヨーロッパ【公式】)また、昔のガイドブックやネット情報には古い情報もありますので、ご注意ください。
ユーレイルグローバルパス(5カ国以上完全フリーパス)は、1枚買えば有効期限内にどこでも行けます。
ちなみに期限に関しては
- 連続通用型(連日利用)
- フレキシー型(期限内で利用日選択)
の2種類です。
連続通用型は
15、22、1か月、2か月、3か月
と期間を選べます。
フレキシー型は
3、5、7、10、15日
と日数を選べます。
パスの値段に関してはキャンペーンによって、変動することが多いので公式HP( レイルヨーロッパ【公式】)にて自分で確認することを強くお勧めいたします。
※パスの仕組みや値段は、ここ数年で大きく改定されているようですので、ネットで引用されている昔の値段と今の値段は異なる可能性が高いです。必ず公式でチェックするのをお勧めします。
2、ユーレイルグローバスパスは得なの?
で、おそらくこれからヨーロッパ周遊される方が一番気になってるのは
- ユーレイルグローバスパスはお得なのか?
という点だと思います。
これは、旅の期間やルート、利用者の条件によるというのが答えになると思います。
それを踏まえたうえで、得なパターンを考えるとしたら
- ユース割が使える
- スイスに行く予定がある
- 子連れの旅行
- 毎日移動する予定
- キャンペーン中でパス安い
この5つに当てはまる場合は、ユーレイルグローバスパス購入を検討しても良いかもしれません。
①ユース割が使える
もしもあなたがユース(~27歳まで)なら、グローバスパスの購入を検討するのも◎だと思います。
というのもユース割が使えるので
- 安い値段でパスを購入することができるから
です。
ちなみにこのユースの年齢も以前は、25歳まででした。けれども現在は、27歳までユースでパスを購入できます。
※この点も古い情報だと年齢が異なるので、ご注意ください。必ず公式を確認しましょう。
ちなみに今(2019年2月)HPを確認すると最安値のパスは
- ユース(1か月のうち3日利用)
- ➡23600円
です。
3日だけ(!?)と思うかもしれませんが、私が周遊中にスイスに訪れたときは、たった3回の列車移動のために同額以上のお金を払いました。
また
- ユース(1か月のうち7日利用)
- ➡36300円
というのも良いですね。
利用日を選べるなら、数週間の周遊でも
- 短距離の移動:高速バスで安く移動
- 長距離の移動:列車で快適に移動
と上手に使い分ければ、快適に周遊できそうです。
ユースが購入できるのは若さの特権ですし、ぜひ上手にパスを活用してほしいなと思います。
▶ユーレイル グローバルパス予約 ー レイルヨーロッパ【公式】
②スイスに行く予定がある
先ほども少し書きましたが、スイスってちょっと他の国と違うなと思いました。
例えば他の国内の移動なら、バスという選択肢があります。
でも、スイスは基本的に列車での移動になります。
しかもスイス独自の○○パスといったサービスがあり、どのチケットを買えばお得なのかを判断しづらいです。
なのでスイスを周遊の予定地に組み込んでいるなら、いっそユーレイルグローバルを購入してしまって、それを使って回ってしまう。
そうすると、チケット購入時に迷う必要がないので◎ではないかと思います。
また、ユーレイルグローバスパスを確認すると、割と値が張るスイス私鉄割引や無料特典もついてきます。
- ベルニナ エクスプレス(Bernina Express):ベルニナ エクスプレスのスイス・クール/サンモリッツ(Chur/St Moritz)~イタリア・ティラーノ(Tirano)を結ぶ列車とバスの区間が無料
- 氷河特急/グレッシャー エクスプレス(Glacier Express):人気のシーニックトレイン、氷河特急のツェルマット(Zermatt)~サンモリッツ/ダボス(St.Moritz/Davos)間の 乗車が無料
など、かなりお得ではないでしょうか。
※ただし、座席指定券を別途購入しなければならない&予約が必須などの条件もあります。詳細は必ず公式HP( レイルヨーロッパ【公式】)でご確認ください。
個人的に、スイスは大変おすすめな旅行地です。
心の底から足を運んでよかったと感じました。
ヨーロッパ周遊をするのであれば、ぜひ旅の候補地に入れてほしいと思います。
③子連れ(12歳未満)の旅行
子連れ旅行の方にもユーレイルグローバルパスはお勧めできます。
というのも
- 大人1人に同伴する12歳未満の子供2人は無料
で列車に乗れるからです。
なので12歳未満のお子さんを連れて周遊されるというご家族にも、お勧めできると思います。
また、飛行機・バス・列車の中で一番移動の負担が少ないのは列車です。
- 飛行機は空港への移動が必要
- バスはトラブルが多い
なので小さいお子さんを連れていると、色々と大変な場面もあるかと思います。
列車は基本、発車時刻までに駅に行き、乗れればOKなのでトラブルも少ないと思いますし、精神的な負担が軽いと思います。
※高速バス利用におけるトラブル事例は、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてください。
④毎日移動する予定
色々な旅の仕方があるはずですから、もしかすると
- 毎日移動する
- 1日で2か国観光
というような超ハードスケジュールで周遊される方もいらっしゃるかもしれませんよね。
確実に元を取れるくらいの大移動をする予定のある方は、連続使用のパスを購入するのも◎だと思います。
ただ個人的には、あまりおすすめはしませんね。
どれだけ多くの国を訪れても、思い出はすべて列車の中…なんてことになってしまうのは非常に寂しいものだと思います。
旅行好きの方にはいうまでもないかもしれませんが、プランの立て方としては
- 少し余裕を持つくらいが◎
だと思います。
連続使用のパスを購入して、毎日元をとるのに必死になるくらいなら、フレキシー型を購入して、確実に使うべきところで列車移動を組み込むのが◎だと思います。
が、旅程のたて方は人それぞれなので、あくまで参考までに。
⑤キャンペーン中でパスが安い
これは最初にも書きましたが
- 「レイルヨーロッパ」のキャンペーンでパスがお得な場合
も買いだと思います。
キャンペーンの内容にもよるかもしれませんし、タイミングもあるので絶対とは言えません。
が、もしヨーロッパ周遊の予定があるなら数か月前から公式HPのキャンペーンをちょくちょく確認しておくのを強くお勧めします。
3、ユーレイルパスを利用しなかった私の交通費
気になる人も多いと思うので参考までにメモをすると、私が中欧周遊したときの交通費は
- 135221円
でした。
そのうち飛行機のチケット(関空~ウィーン:往復)が89380円でした。
なのでその他の交通費は
- 45841円
になります。
※ただしこの中には、自宅から空港までの電車賃も込みになっている(笑)ので、もっと安いです。
つまり約4万円あれば、パスを買わなくても5カ国周遊(オーストリア~ブラチスラバ~チェコ~ポーランド~イタリア~ウィーン)できたということです。
1つデータとして、参考にしてください。
4、列車利用のメリットは?
私は移動の際に、飛行機も高速バスも利用しました。
飛行機にも、高速バスにもそれぞれメリットがあります。
例えば
- 高速バス➡列車より安い
- 飛行機➡陸路にこだわる必要ない
といった具合です。ただし同じように
- 高速バス➡トラブル多い、時間かかる
- 飛行機➡空港への移動が面倒
といったデメリットもあります。
これは、列車も同じだと思います。
もし快適な旅を送りたいのなら、おすすめは断トツで列車です。
けれども列車にはやはりデメリットもあって、1つは陸路での移動になること、もう1つが料金です。
そして、これは今回ぜひお伝えしたい点なのですが
- 仮にパスを買わなくても事前に列車は予約する
のを私は強くお勧めします。
例えば、私はスイスからフランスへの大移動で夜行バスを利用しました。
約8時間近くバスに乗り、ヘトヘト。
しかも直前の購入で値段も高く、バスのお得感は一切ありませんでした。
帰国後、何気なく同じ路線の列車を検索してみて、さらにがっくり。
数か月前の予約なら半額以下の値段で、同じ路線を列車3時間で移動できたんです。
- 列車=高い
- バス=安い
というイメージを持ってる人は多いと思います。実際、私もそうです。
でも
- 早めに予約した列車=直前に予約したバス
になる路線もあるんです。
バスは倍時間かかることを考えれば、どれだけ損か想像に容易いでしょう。
なので列車移動をする予定なら
- 早めに予約するとチケット安い
というのは絶対に知っておきましょう。
そして事前に自分が移動する路線を検索し、値段を確認してみてください。
各路線の料金も「レイルヨーロッパ」で一発検索できます。
何度も列車を利用するなら、数千円の得が積み重なって万単位になるはずです。
旅行日直前の値段高騰が予想される路線は、必ずチェックしておきましょう。
まとめ|ヨーロッパ周遊とユーレイルパス
ということで今回の記事では、ユーレイルパスについて少し情報をまとめてみました。
ざっとした内容としては
- ユーレイルグローバルパスは31か国で利用できる
- ユース割は27歳まで
- 得か損かはその人の条件次第
という内容でした。
ちなみに「地球の歩き方」によると
ユーレイルグローバルパスなどの鉄道パスは非ヨーロッパ居住者向けの商品の為、ヨーロッパで購入できるところは少ない。
とあります。
なので、もしパス購入を希望するのであれば現地購入ではなく、事前購入をした方が良いという点も知っておくと◎かと思います。
また
- 全席指定席の列車や夜行列車の寝台、クシェット(簡易寝台)を利用する場合は、利用する列車の座席指定券や寝台券を購入する必要がある
という点も留意しておくと◎でしょう。
まとめた感想としては
- 今のパスの内容+ユース+初めてのヨーロッパ周遊
という条件なら私なら、何らかのパスを購入すると思います。
あとは
- 英語に自信がない場合
も、事前の列車チケット購入を強くお勧めします。
(列車は「レイルヨーロッパ」で日本語購入できますが、高速バスや飛行機の現地利用は、基本英語での予約になります)
以前はポーランドやイギリスは有効範囲外でしたし、フレキシー型も10日からだったので魅力を感じませんでしたが、今のパスは多くの国に足を運べますし、フレキシー利用も3日からです。
▲利用できる31ヵ国の紹介。
キャンペーン情報をきちんと掴むという前知識もあれば、お得に旅行もできそうです。
私自身色々失敗していますので、反面教師にして皆さんはより快適でお得な周遊旅行を計画してくださいね。
それでは最後まで記事を読んで下さり、ありがとうございました!
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