女一人旅でヨーロッパ周遊は危険?【実際に14か国旅行してみた雑感】
今回の記事では、実際に自分がヨーロッパ旅行をした経験から
- 女性ひとり旅のヨーロッパ
について記事をまとめたいと思います。
ヨーロッパ一人旅に興味があり、ずっと行ってみたいけれども
- 女性一人で大丈夫?
- ヨーロッパの治安は悪いの?
- 犯罪に巻き込まれたら…
という不安が多く、踏み出すことができない女性もいると思うんです。
なので、私自身の経験から「女性の一人旅」という視点でヨーロッパ旅行の雑感をまとめたいと思います。
ちなみに私は
- 20代女性
- 海外経験はなし
- すべて個人手配
という条件で、旅行に出かけました。
ヨーロッパで訪れた14か国は(フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、スロバキア、チェコ、ポーランド、イタリア、ギリシャ、ハンガリー、スペイン、ポルトガル)になります。
※実際に周遊したルートはこちらにまとめています。
ヨーロッパを旅行先に選びたい女性や、海外旅行の個人手配方法が気になる女性も多いと思います。
ぜひ当記事が旅好きの方の参考になれば幸いです。
女一人旅で感じた「ヨーロッパの治安」について
まず大事な点ですが
- 治安に関して「ヨーロッパ」を一括りにはできない
と私は思っています。
例えば、西洋の方が日本も韓国も台湾も中国も全部同じ「アジア」と考えて、治安の良し悪しを語っていたら、かなり違和感を覚えますよね?
「ヨーロッパ」も同じで、国によって治安も違います。
また同じ国でも、都市によって全然雰囲気は異なります。
さらにいえば、都市の中にも治安が良いエリア・悪いエリアというのがあります。
(例えば「大阪」といっても北と南じゃ治安が違う、そんな感じです)
例えば
- 治安が良くないエリア
- =宿が安い
というパターンも多いので、うっかり予約してしまう前にネットで情報を検索しましょう。
ちなみに宿選びに関して別記事にまとめていますが
- セキュリティがあるか?
- 駅から近いか?
きちんと確認したうえで、ゲストハウスの相部屋は女性専用のドミトリーを選ぶことを強くおすすめします。
ヨーロッパで治安が良くないと感じた都市
続いて私が訪れた国の中から、治安に関する雑感をまとめておきます。
あくまで主観的な感想なのですが、旅行した中では断トツで
- パリ
の治安は良くない…と肌で感じるものがありました
(次点でローマとブリュッセルです)
治安が良くないと感じる都市は
- ゴミ
が多いと感じました。
浮浪者が多く変に空気がピリピリしている路地があったり、観光スポットには必ず変な物売りの方がいて近づいてきます。
スリも多く、被害報告などもネットで調べればすぐに出てくるので
- スリやぼったくりのパターン
をきちんと調べて、熟知しておくのが大切でしょう。
※観光中心地に限定すれば、スリ以外は特に危険な場面は少ないかと思います。
特にパリに関しては
- 宿泊エリア
- 移動方法
について、きちんと情報を得てから出発してください。
私の場合、パリではうっかり治安の悪いエリアに宿泊したのですが、正直雰囲気が悪すぎて、初日からビビりまくりでした。
(日本の「治安が悪い」とは次元が違うので、本当に油断しないでください)
スリが多いという噂のイタリアが気になる人も多いでしょう。
イタリアは観光都市が点在していますし、都市によって治安が異なると感じたので、以下の記事にまとめています。
治安が比較的良いと感じた国
逆に訪れたなかから、治安が比較的良いと感じた国も紹介します。
私が訪問した中では「中欧」、特に
- オーストリア
- スイス
- ドイツ
の治安は特に良いなと感じました。
抜群に良かったのは、スイスです。
(物価が高いので、敬遠される方もいらっしゃるとは思うのですが…)
特にツェルマットは大自然の素晴らしさに感動、治安の心配は一切なく、本当に平和だな…と感じたので女性には非常におすすめです。
スイスは、とても面白い国で
- 北はドイツ
- 南はイタリア
- 西はフランス
という具合に、エリアによって言語や街並みが異なってきます。
例えば、西にあるローザンヌというフランス色の強い街に着くと、やはり路上のゴミも多くなってきて、そろそろフランスに戻るんだ…と感じました。
なので、スイスもまた安易に一括りはできないのかもしれません。
- オーストリア
に関しても、東も西もゴミもなくて雰囲気がよく、女性の一人旅におすすめだと感じました。
ウィーンは逆にいえば人の欲望に満ちたエネルギーみたいなものがあまり感じられず、街にゴミがなさ過ぎて逆に怖くなるレベルでした。
ただウィーンの中にも治安の差はあると思います。
結局、どこに行くにしても
- 日本と同じ感覚で油断しない
というのは、徹底した方がいいと思います。
また、チェコやポーランドなどの中央諸国も、私の場合は治安の心配を感じることは特にありませんでした。
それから、ドイツもかなり旅行しやすいです。
人も穏やかで、男性もジェントルマン(?)というか助けてくれる人が多かったです。
治安の心配もなく1か国周遊するだけでも、かなり楽しめると思います。
個人的には
- ポルトガル
もおすすめですね。
治安が良く、物価も安く、食事も美味しいです。
スペインのように国土も広くないのでプランを立てやすい国だと思います。
ヨーロッパの性犯罪は多い?少ない?
女性ひとり旅ということで性犯罪に関して気になる方は多いと思います。
「NationMaster」の2010年における性犯罪ランキングを確認すると、件数上位20国は
- アメリカ
- 南アフリカ
- インド
- メキシコ
- ドイツ
- オーストラリア
- スウェーデン
- ロシア
- タイ
- コロンビア
- ベルギー
- ボリビア
- ボツワナ
- ニカラグア
- スペイン
- ポーランド
- ニュージーランド
- 日本
- パナマ
- ノルウェー
となっています。
人口比の順に並べると、上位10か国は
- 南アフリカ
- ボツワナ
- スウェーデン
- ニカラグア
- グレナダ
- オーストラリア
- セントクリストファー・ネービス
- ベルギー
- アメリカ
- ニュージーランド
となります。
※数字は省略しましたが、データの中では南アフリカが群を抜いています。
参考までにもう1つ、地域を限定したデータをあげておきましょう。
- 215000件の性犯罪
- 80%が強姦
- 被害者の90%は女性
- 加害者の99%は男性
となっており、順に件数順に
- イングランド&ウェールズ(64500件)
- ドイツ(34000件)
- フランス(32900件)
- スウェーデン(17300件)
となっています。
人口比の順に並べると
- スウェーデン
- スコットランド
- アイルランド
- イングランド&ウェールズ
- ベルギー
です。
このように統計を見ると、英国やスウェーデンが危険と考える女性もいるかもしれませんが、私は全くそう思いません。
というのもEUの中で
- スウェーデン
- 英国
- アイルランド
- ベルギー
- キプロス
- ルクセンブルク
- アイスランド
- ドイツ
以上8か国は現在、同意なしの性行為を「強姦」とし、処罰の対象にしている国だからです。
(例え夫婦の間でも合意がなければ、刑罰の対象です)
なので逆にいえば、性犯罪の線引きが厳しく、性犯罪の報告件数が多い国とも考えられます。
ちなみに日本は法律で
- 「暴行・脅迫」があることが前提
になっており、性犯罪の線引きも極めて曖昧な国の1つです。
(性交同意年齢も13歳と先進国の中でかなり低いのは、あまり知られていません)
基本的に性犯罪は最も明るみになりにくい犯罪の一つであり、こういった統計は報告に挙げられない被害者の声をカウントできないので基本的に信ぴょう性に欠けると私は考えています。
なのであくまで参考程度にしていただければ、幸いです。
女性が一人旅でヨーロッパに行くのは危険?
国別に雑感を述べたうえで
- 女性が一人旅でヨーロッパに行くのは危険?
という問いに、自分なりの答えを述べるなら
- 「ヨーロッパ」だから危険なんてことはない
と思います。
世界ランキングでみれば殺人件数において、EUはどこも件数・人口比、上位20国に入っていません。
テロに関してはヨーロッパに限らず、今は世界中で起こる可能性があり、日本の交通事故(年間死者数3000~5000人)で死ぬ確率の方が圧倒的に高いです。
必要最低限のこと、例えば
- 夜中に出歩かない
- 知らない人についていかない
- 男性と密室で2人にならない
- 露出の激しい服を着ない
- 狭くて暗い路地に入らない
といったことをきちんと頭に入れて行動すれば大丈夫です。
また女性の一人旅に関して私自身は、旅行地に関係なくきちんと防犯対策する必要があると考えています。
そして、この点は全世界共通だと思います。
女性の服装に関しては?
ヨーロッパの旅行のしやすさは、比較的どの国も
- 女性の服装の自由度が高い
という点に、よく表れていると思います。
私が観光したのが、夏だったこともあると思うのですが
- 開放的な服装をした女性が多い
と感じました。
「いやそれ、ほぼ下着やん…」ってツッコミたくなる格好の女性もたまにいて
- ラフなタンクトップ
- 化粧していない
という雰囲気の女性が、多く歩いているのが印象的でした。
女性の服装に対する抑圧が強い国ほど、男尊女卑が文化として色濃いことが多いと思いますので、この点は日本よりもずっと気楽だと感じました。
ひとり旅が不安なら、無理せずにツアーを利用する
私自身、利用したことはないのですが一人旅の場合
- 不安が大きいならツアーを利用する
というのは、とても賢い選択だと思います。
不安や心配は旅の楽しさを殺しますから、サポートも手厚く、安心度も高いツアーはうまく利用しましょう。
完全に一人だと食事がつまらなかったり、話し相手がいなくて暇になることも多いので…
団体ツアーも悪くないと思う気持ちもあります。
H.I.SやJTBのプランも様々で
- パッケージツアー
- 航空券+ホテル
- 添乗員同行ツアー
など、パターンも様々です。
きちんと事前に準備をして予約すれば、10万円台から食事・宿・航空券込みの格安プランで旅行もできるでしょう。
(※1か国短期間なら、個人旅行より安いこともあります)
個人手配してみたい人も、いきなり旅行するのではなく
- 最初はツアーで海外旅行
- 慣れてきたら徐々に自分で…
とハードルを上げていくのも1つの手です。
自分と相談して、無理のない程度に旅行の計画は立てましょう。
いきなり一人でヨーロッパに飛ぶ前に
逆にこの記事を読んだ方の中には
- どうしても「個人手配」でヨーロッパ旅行したい
という人もいるでしょう。
こういった方のサポートもすごくしたいなというのが本音なので、ヨーロッパの航空券の手配方法や旅費に関しては、以下の記事で詳細を記録しています。
よろしければ参考にしてください。
また何もひとり旅をしたことがない状態で、いきなり飛行機でヨーロッパに乗るのは少し危うい気もしますので
- 国内旅行に頻繁に出かける
- 日本語の通じやすい国に行く
という具合に、ひとり旅の経験を積む意味でおすすめです。
※東南アジアなら台湾、タイあたりが旅行しやすいので参考にしてください。
ヨーロッパ個人手配に英語力は必要?
ツアーを利用せず、サポートなしで海外旅行をする場合
- 英語ができないから無理…
と思う方も多いかもしれません。
すごく気持ちがわかりますし、実際に私も海外経験はなく、英語は独学でずっと学んでいる状態です。
勢いとノリだけで
- 英語なんて何もできなくても大丈夫
といえばカッコいいのかもしれませんが、私は正直、そういった意見には賛同しかねる人間です。
(そんなことを言って誰かが危険な目に遭ったら、責任をとれませんので)
でも
- 英語ができないから無理
- 私の英語力はゼロ
と決めつけて諦めるのも、非常にもったいないと思うんです。
海外旅行に必要な英会話力は、中学英語程度のもので十分です。
資格で例えるなら
- 英検2級
- TOEIC600以上
の知識があれば十分で、あとは旅行前にオンライン英会話をするだけで随分と変わると思います。
今は自信がなくても毎日20分、1年後の旅行のために
- 旅行用の英語を学ぶ
と決めて、勉強するだけでも小さな夢が増えて、人生が少し楽しくなると私は思います。
なので興味がある人は前向きに学んでみてください。
※どうしても不安な方は、翻訳機なども今は多くありますがレビューを見る限り微妙ですね。
この点については、下記事でも考えをまとめているので宜しければ参考にしてくださいね。
まとめ|女性の一人旅でヨーロッパは危険?気になる治安や防犯対策
ということで今回の記事では
- 女一人旅でヨーロッパ旅行は危険?
というテーマで、自分なりの雑感やデータをまとめてみました。
内容としては、自分が訪れた国の中では
- パリの治安は微妙
- スイス、オーストリアは治安良さげ
- 中欧は不安なく観光しやすい
と感じました。
ただパリに関しては、美術館も多くチケットの内容も充実しています。
観光の見所は非常に見どころ多く、一番気に入った都市かもしれません。
各国の性犯罪データを参照したうえで、強調すると
- 女性の一人旅はどこでも防犯対策は必須
- ヨーロッパが特に危険というデータはない
と個人的には思います。
繰り返しますが、テロに遭う確率は国内の交通事故より低いので、あまり気にしない方が良いです。
スリに関しては絶対に日本より多いので、セキュリティポーチは必須。
ちなみに私は「これがないと海外旅行には行きたくないレベル」で愛用しています。
ツアー利用に関しては、個人的には肯定派です。
うまく活用すれば、個人手配よりも安い費用で楽に旅行ができると思いますし、無理はしないようにお気を付けくださいね。
ということで当記事が、ヨーロッパ一人旅に興味のある女性の参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
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