世界遺産検定1級の旅好きが選ぶ*実際に行って良かった!おすすめ世界遺産10選
今回の記事では「世界遺産検定1級」を取得している旅好きの目線から
- 本当に訪れて良かった(絶景)世界遺産
を10件厳選して、ご紹介したいと思います。
ちなみに今回選ぶのは、私が実際に訪れた世界遺産(ただしアジア&ヨーロッパ限定)です。
旅行に出かける際に
- 本当に絶景の世界遺産を知りたい
- アクセスや現地の様子が気になる
と悩む人も多いと思いますので、当記事がこれから旅行される方の参考になれば嬉しいです。
ちなみに写真はすべて
- 旅行時に自分で撮影した写真
になります。
現地の様子をイメージしながら旅する気分で楽しんでいただければ幸いです。
(※当然ですが、写真の無断転用することは固く禁じておりますので、ご注意ください)
1、古都ホイアン(ベトナム社会主義共和国)
まず最初におすすめするのは、ベトナムの世界遺産
- 古都ホイアン
です。
16~19世紀に国際貿易港として発展し、ヨーロッパ諸国の船も多く寄港したという元ベトナム最大の交易港。
ホイアンは個人的に、超絶おすすめな世界遺産(観光地)です。
- カフェが多くて、街歩きが楽しい
- 夜景が非常に美しい
観光客(特に女性)には非常に魅力的だと思います。
ホイアンといえば、夜の絶景は見逃せません。
観光中心地(旧市街)にぶわぁっとランタンが灯り、まるで毎晩お祭りのような華やかさで異国の観光客を迎えてくれます。
これを絶景と呼ばずに何と呼ぶ?
そんな景色に包まれて、思わずくらっと眩暈を覚えるほどでした。
美しい夜の姿に心をすっかり奪われながら、散歩をするのが心地よい街。
▲ちなみにホイアンの川沿いはガイドブックやネットで見かける写真よりも、実際の景色の方が綺麗でした。
お洒落なお土産屋さんや飲食店や画廊も多く、散歩していて全く飽きません。
観光地として完成されており、治安も比較的良い印象でした。
カフェ巡りを中心にした昼間の観光も、非常に満足度が高かったです。
ちなみにホイアンは朱印船貿易のために、1000人もの日本人が暮らしていたこともあり、来遠橋(日本橋)を含め、所々に日本文化の名残りが見られます。
日本から距離も近く、女性の一人旅や海外旅行初心者にも非常におすすめです。
2、アンコールワット(カンボジア王国)
次に紹介するのは誰もが知っているカンボジアの世界遺産
- アンコールの遺跡群
です。
実は、私が初めて訪れた海外一人旅の目的地がカンボジアのシェムリアップでした。
理由は
- 「アンコール・ワットが見たいから」
実際に見てみると、これが思った以上に壮大な遺跡でビックリ!
アンコール遺跡群は400㎢の地域に600を超える遺跡が点在しているので観光に体力がいるという欠点はありますが
- 遺跡巡り
という響きにワクワクする人は、絶対に楽しいと思います。
雑学としては、「アンコール」はクメール語で「街」を「ワット」は「寺院」を意味します。
アンコール朝の黄金期(日本の平安末期~鎌倉あたり)に30年もの歳月をかけて建設されましたが、14世紀にタイのアユタヤ朝の侵攻によって王朝衰退。
それから19世紀になるまで、何百年もジャングルに埋もれ続けていたというのだから、浪漫がありますよね。
ただし観光地としては
- 超混雑してる
と知っておいた方が良いかもしれません。
なので個人的には、アンコール・ワット以外の遺跡群にも足を運ぶという観光の仕方をおすすめします。
人が少なくて、のんびりとした観光ができますからね。
ちなみに私はジブリの「天空の城ラピュタ」のモデルともいわれるベンメリア遺跡が一番好きでした。
タイやべトナムと比較すると、治安が良いとは言い難いですが、私は最初に訪れた一人旅の旅行地がカンボジアで良かったと心から思っています。
ベストシーズンは3月!
なので学生の卒業旅行にもピッタリですよ♡
気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね。
※ただし安全第一ですから、カンボジアに関してはツアーをうまく利用して旅行するのがおすすめです。旅の詳細や手配方法は下の記事を参考にしてください▼
3、古都京都の文化財(日本)
次に紹介するのは、ズバリ我ら日本人が世界に誇る
- 古都京都
です。
(いやいや京都知らん日本人はおらへんで)
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
▲桜の美しい蹴上インクラインの写真。世界遺産に含まれていない素晴らしい景観も多く存在します。
ですが実際、この「古都京都の文化財」という遺産は
- 17件の構成資産、38の国宝
- 160の重要文化財に8の特別名勝庭園
が含まれている、かなり規模の大きな世界遺産なんですよ。
そうとは知らず、遠方から京都の世界遺産を観光しようと思っても
- 「とりあえず清水寺行っとく?」
で終わってしまう日本人も多いのではないでしょうか。
ということで17の構成資産から1つ、私が断トツでおすすめしたい
- 平等院(鳳凰堂)
を今回はピックアップして紹介したいと思います。
オススメの季節は、ずばり秋のライトアップ!
「極楽浄土」を表す大きな庭園が鏡張りになって、非常に幻想的な美しい光景が見れます。
まあ、惚れ惚れする美しさ、とはこのことでしょう。
1052年に藤原頼通が貴族の別荘を寺院へ改修したのが始まりで、14世紀に火災の経験もありますが、鳳凰堂は奇跡的に焼失せずに済みました。
鳳凰堂は、実は10円の絵柄としてもお馴染みで、私たちの日常にすごく身近な存在なんですね。
ちなみに平等院鳳凰堂のミュージアムショップも必見。
ここは建物もモダンで新しいうえに土産グッズのセンスが素晴らしく良いんですよ。
敷地も広く、人が多くても、意外にのびのびと観光できるのも魅力です。
京都には毎年紅葉を見に行っていますが、私は平等院(鳳凰堂)が一番印象的でした。
ぜひ紅葉の美しいベストシーズン(11月中旬~12月初め)を狙って、足を運んでみてください。
4、キンデルダイク-エルスハウトの風車群(オランダ王国)
ここからおすすめするのはヨーロッパの世界遺産、まずはオランダの
- キンデルダイク-エルスハウトの風車群
です。
ここは控えめに言って、超絶景なので心から訪れて良かったと思いました。
▲ちなみに「オランダ」というのは日本独自の呼称なので旅行の際に注意しましょう。国名は「ネーデルラント」で「低地」を意味します。国土の27%が海抜0m以下という地質が原因で水害が多く、風車は排水ポンプとして利用されていました。
広大な田園に佇む19基の風車群。
もはや観光用としてしか稼働はしていませんが、われわれ外国人が思い描く「オランダ」という国の原風景を目の当たりにすることができます。
人生の悩みが全部吹っ飛ぶような、そんな広大で牧歌的な光景がどこまでもどこまでも広がっているんです。
しかもここは観光地としても非常に魅力的で
- 街(ロッテルダム)からのアクセスが安くて簡単
- アジア人観光客が少ない
割と穴場の世界遺産なんです(ただし私が訪れた2017年の情報になります)
オランダは首都アムステルダムも世界遺産としては捨てがたいのですが、個人的には自然が大好きなのでキンデルダイクに一票!
▲アムステルダムは自転車に満ちた街という印象でした。詳しい感想は下記事を参考にして下さい。ちなみにアムステルダムは、ゴッホ美術館が非常におすすめです。
人生で辛いことがあったら、またキンデルダイクをのんびり散歩したいなと思いました。
とてもおすすめ、自然豊かな絶景世界遺産です。
※キンデルダイクへのアクセスは全て下の記事にまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね
5、ブリュージュの歴史地区(ベルギー)
次におすすめするのは
- ブリュージュの歴史地区
です。
ベルギーの首都ブリュッセルから列車で片道1時間ほどの距離にある街です。
この街は、建物の外観が本当にかわいいんです♡
なんだかおとぎ話に出てくる村のようで、馬や白鳥がいっぱいいるのも印象的でした。
ちなみに別記事にも書いてますが、ベルギー観光は
- ゲント
- ブリュージュ
- アントワープ
など周辺の街とセットにするのが非常におすすめです。
ベルギー首都ブリュッセルのグラン・プラスも見ごたえはありましたが
- 治安が良いとは言い難い雰囲気
を感じるものがあり、常に緊張した状態で観光をしていました。
▲ベルギー首都ブリュッセルのグラン・プラスの様子(観光地中心であれば問題ないとは思います)
一方ブリュージュまで足を延ばすと、すっと空気が和らいで、観光が一気にしやすくなったように肌身で感じるものがありました。
▲ブルージュのマルクト広場です。建物の外観が非常に特徴的ですね。
ブリュージュ歴史地区は
- ブリュッセルからアクセス簡単
- 日帰り観光可能
なので、ベルギーにこれから出かける方には絶対におすすめしたい世界遺産です。
特に女性は、かなりテンション上がる街だと思います。
ぜひ参考にしてください。
▼ブリュッセルからのブルージュの日帰り旅行の様子や具体的なアクセス方法は下の記事を参考にしてください。
6、ケルン大聖堂(ドイツ)
次におすすめする世界遺産は
- ケルン大聖堂
です。
私は学生時代に世界史の図説で写真を見てから、ケルン大聖堂に足を運ぶのがずっと夢でした。
念願叶っての訪問、第一印象は
とにかくデカい
ヨーロッパ周遊で多くの建築物を見ましたが、その堂々たる佇まいに大きな衝撃を感じました。
幅86m、塔の高さは157m。
世界最大のゴシック建造物は当然、写真に収まりません。
初代の建造物は4世紀、現存するのは3代目。
600年以上の歳月をかけて建てられたというのだから、驚きです。
個人的におすすめなのは、夜景です。
エンツォレルン橋でライン川を渡り、対岸から大聖堂と向き合えば、こんな素敵な景色を見ることができます。
どこまでも続くライン川に暗闇が走る、その周囲を、オレンジのライトが仄かに照らし、夜に安堵を求めるように恋人たちが肩を抱き合っています。
皮肉な話、世界遺産といえば今や、観光客のテーマパークのように様相を変えて、その身を残しているものも少なくありません。
(フランスのモンサンミッシェルはその典型ですね)
でもケルン大聖堂には、そういう印象が全くありませんでした。
住民にとって、そこにあるのが当然といわんばかりの街の象徴。
いわば彼らを見守る神の住居のように、市民に求められているように見えたのです。
突然ですが、ケルンという街は
- 第二次世界大戦でおよそ9割の建造物が大破
しているんです。
当時、皮肉にもケルン大聖堂の大きさは、爆撃の目印にされたといいます。
ケルン大聖堂も内部の大破は避けられませんでしたが、傷を負いながらも、崩れ落ちることはありませんでした。
その姿に、市民は強く支えられたといわれています。
瀕死の状態から必死の復興を遂げたケルンの駅や周囲の建物は、大聖堂と対比すると、異様なほどに近代的です。
が、そういった歴史があると知っていると見る目が変わるかもしれませんね。
個人的には訪れて本当に良かった世界遺産です。
フランス、ベルギー、オランダと比較的距離も近く、合わせて観光することも可能です。
気になる方はぜひ足を運んでみてください。
▼下の記事に旅行時の流れはすべてまとめていますので、気になる方は参考にして下さい。
7、クラクフ歴史地区(ポーランド)
次におすすめするのはポーランドの古都、クラクフ歴史地区です。
これからヨーロッパ旅行に行く方に、私が1つだけ都市をおすすめするなら
- 「クラクフすごくイイよ!」
と迷いなくおすすめします。
周りの派手なヨーロッパ都市に隠れて、あまり知られていませんが、クラクフ歴史地区は世界最初のの世界遺産の1つ。
ワルシャワ遷都まで600年栄えた街は、今も驚くほどに活気に満ちていて、私たち観光客の眼をキラキラと輝かせてくれます。
おすすめは聖マリア教会。
一度見たら忘れることのできない、あまりに美しい内装が特徴的な建物になります。
※クラクフに関しては下の記事で、既に大絶賛していますので、興味のある方はぜひ一読ください。
8、ヴィエリチカ岩塩坑(ポーランド)
ポーランドの世界遺産は、クラクフ歴史地区だけでも大変魅力的なのですが、なんとそこからバス片道1時間かからない距離に
- ヴィエリチカ岩塩坑
という世界遺産もあります。
実は、ヴィエリチカ岩塩抗も世界初の世界遺産の1つなんですが
この岩塩坑、すごいですよ~(にやにや)
何故ってシャンデリアから十字架に至るまで
ぜんぶ岩塩
なんです。
壁面に模写された「最後の晩餐」のレリーフ、これも岩塩。
そう、この遺産はすべてが岩塩で築かれた地下世界の名残りなんです。
2000年前、この場所は海だったのですが、長い時間をかけて水分が蒸発した結果、広大な岩塩層へと変化を遂げました。
14~16世紀頃、塩は「白い金」と呼ばれ、それはポーランド王国の財源の三分の一を占めていたともいいます。
必死で岩塩を掘る抗夫たちは当然、なかなかに家路につけません。
しかし彼らは空を仰げなくても信仰を忘れず、岩塩を掘って、祈りの礼拝堂を十字架を、自らの手で作り出したんですね。
どうでしょう。
なかなかにロマンを感じる世界遺産だと思いませんか?
ぜひ興味が湧きましたら一度、足を運んでみてほしいと思います。
9、チェスキー・クルムロフの歴史地区(チェコ)
次に紹介するのはチェコの田舎にある
- チェスキー・クルムロフの歴史地区
です。
- チェコといえば、プラハ
と思う人も多いと思いますが、実はプラハから片道数百円のバスで日帰り訪問できる、こんな素敵な世界遺産があるんです。
とにかく街が可愛くて、フォトジェニック!
カメラ好きが足を踏み入れたら、シャッターを切る指が止まらないこと間違いなし。
ちなみにこの街の最大の魅力は、これ。
よく見てくださいね、実はこの壁
全部「だまし絵」なんです。
これは「スグラヴィータ」というルネサンス期に流行した様式で、当時の街の財政難が理由で行われた施策なのだそうです。
面白いですよね、この塔の外装も全部、精巧な絵。
小さい街ですが、案外に散歩をしている見どころも多く見つかります。
チェスキー・クルムロフは観光客が多く
- 治安の心配も全くせずに街歩きができるので女性の一人旅にもおすすめ
です。
下の記事にたくさん街の写真をのせていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
10、ラヴォー地域のぶどう畑(スイス)
最後に紹介するのはこちらスイスの世界遺産
- ラヴォー地域のぶどう畑
です。
正直、今まで紹介した世界遺産と比べると、ここはかなり
地味
ぶっちゃけ、ただの畑ですからね。
訪れたとき、観光客は私以外1人もいませんでした。
例えるなら日本の農家に外国人の方が迷い込んで「ワンダフォ」と一人歓喜しながら、写真撮っているような状況だったのかもしれません。
でも私、なぜかこの景色にすごく感動したんです。
古代ローマ時代から、ぶどう栽培が行われていたというラヴォーの地。
約30㎞先まで続く広大な急斜面にぶどう畑が続いている景色、そこには人の営みと自然が融合した、独特の美があるように思えてなりませんでした。
ちなみに近接する2つの都市
- シオン
- ローザンヌ
もおすすめで、興味がある方はぜひ足を運んでほしいと思います。
あまり知られていない世界遺産ですが、スイス観光の機会がありましたら参考にしてくださいね。
▼ぶどう畑へのアクセス方法は、すべて下記事にまとめています。
まとめ|実際に行ってみた!おすすめの世界遺産10選
ということで今回の記事では
- 実際に行って本当に良かったと感じたおすすめ世界遺産
を10件まとめてみました。
いかがだったでしょうか?
え?
おいそこのお前、ちょっと待ちやがれ?
パリのセーヌ河岸も
ローマも
ヴェネチアも
皆大好きモンサンミッシェルも
全然この記事ではおすすめ紹介されていないじゃないかって?
いやいやいや…
だってそんな誰もが知ってる世界遺産を
世界遺産検定1級のこの私がわざわざ紹介する必要ないじゃないですか?
(超ドヤ顔)
というのは冗談ですが、折角なら
「こんな世界遺産あるんだな」
と新しい発見をしてもらえた方が嬉しいと思い、あえてパリやウィーンはおすすめに選びませんでした。
ちなみに世界遺産の数は現在(2019.5)
- 世界遺産条締約国は193か国
- 世界遺産総数は1092件
つまり、めちゃくちゃ多いです。
この記事で紹介したのは、その100分の1にも満たない数の世界遺産に過ぎません。
※ちなみに世界遺産の数が一番多いのはイタリア(54件)です。日本の世界遺産は22件で12番目に世界遺産の多い国になります。
私たちが常識のように知っている世界遺産。
それは、世界のほんの一部に過ぎないんですね。
(当然、世界遺産に選ばれている=優れている場所というわけでもないと思います)
私自身まだまだ旅行経験も浅く、見たことのない世界遺産が山のようにあります。
おすすめの世界遺産を語るには
- まだまだ圧倒的に知識と経験値が足らないな
と記事を書きながら、気づかされる思いもありました。
死ぬまでにすべての世界遺産を見ることは難しい。
▲マカオの世界遺産、聖ポール天主堂跡の写真。
ですが、これからも色々な土地に足を運んで情報提供ができたら、と心から思っています。
ということで当記事を読んだ方が、少しでも「こんな世界遺産あるんだな」と楽しんでいただけたなら、これ以上の幸せはありません。
それでは最後まで記事を読んで下さり、ありがとうございました!
世界遺産検定に関する記事
当ブログでは、世界遺産検定1級2級の勉強法を記事にまとめています。
興味がある方はぜひ、一読ください。
ちなみに世界遺産検定の公式テキストは、写真付きで世界遺産の説明があり、とても勉強しやすいつくりになっていると思います。
世界遺産を学びたいという方に、とてもおすすめです。
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